梅雨時ですから仕方のないことですが、ずっと雨がちでスカッとしない天気は実にユウウツな気分になります。まだ気温が低めなので、蒸し暑さはさほどではないのが救いですが。そういえばひまわり8号の運用開始が話題になっています。こうした雨の予報では活躍してくれそうですね。ある意味、エポックメイキングな出来事と言えそうでしょうか。ということで、7月10日発売予定、『昭和40年男』のエポックメイキングを取り上げた最新号 (vol.32) について、今日も紹介するとしましょう。
昭和40年男にとって、F1はどんな風に受け止められているでしょうか。ホンダの活躍する’80年代後半からのF1ブームはもちろんですが、スーパーカーブームを経てクルマ好きになった世代としては、世界最高峰のレースとして早くから認識していた人も多いかもしれません。多くの昭和40年男にとって一番早い記憶は、きっと日本初開催となった1976年あたりと思われます。それまでは専門誌以外で目にする機会はおそらくかなり少なく、新聞報道やテレビ放映もされたこの年がひとつのきっかけになったと想像されるからです。この年は、タイレル (あえてそう記述しますが) の6輪車・P34がデビューした年でもありますね。この時期のF1マシンは、P34のようにさまざまなアイデアが次々と試される非常に面白い時期でした。現代ほどガチガチにレギュレーションで縛られていなかった時代ということもあり、いかに速く走るか、規制をくぐり抜ける試行錯誤が随所で行なわれ、時にマンガのような奇抜なものも登場していました。
今回はその時期を中心として、発明のようなF1のテクノロジーやアイデアを紹介しています。書き手にはモーターレーシングに詳しいノンフィクション作家・中部 博さんが参加。F1テクノロジーの楽しみ方や、その裏にあるいろいろも解説してもらいました。こうして並べてみると、実にユニーク! 覚えているものから、初見のものまで、いずれも詳細に解説してありますので、見て読んで楽しめる記事になっていると思います。もちろん、F1には興味がなかったという人も、きっとその発明の数々に「へー!」となること請け合いです。
さらに今回の記事ではジョー・ホンダさん、金子 博さんという世代の異なる大御所カメラマンお二人の協力を得て、当時の貴重なカットを多数掲載できています。これも記事担当者としては非常にうれしいところで、「あれも載せたい、これも載せたい」と悩みながらページと予算の制約のなかで選び抜いたカットばかりです。本当ならもっと大きく載せたかったものばかりですが、それはまた次の機会にするとしましょう。
ということで、F1マシンの魅力もたっぷり詰まっている『昭和40年男』最新号は7月10日発売予定! ぜひ書店、コンビニで手にとってみてください。