東京の下町で育った僕に、祭りはたくさんのことを教えてくれた。上下関係や男であることの責務を知り、神事によって心の中に柱が出来たことなど、その恩恵に深く感謝している。今の自分がある1つの大きな要素であり、盛んだった地元を誇りにも思う。そして今の仕事に就き、日本中を駆けめぐるようになってわかったのが、祭りを大切にしている地はいい街が多いということ。いい街とはグルメや風景などもさることながら、そこにいる人たちによるところがもっとも大きい。僕が博多を愛しているのはまさしくここで、山笠祭りが大きく関与していると確信している。僕が学んだことと同じく、博多っこたちは上下関係、男女、神事を幼いころから自然と身につけていく。そのジャンキー具合は僕の幼少の頃よりひどいように思う(笑)。どうやらここが日本一ではなかろうか。男性100人に対しての祭り好き密度も、きっと日本一だろうと思えてならない。
街を歩くといたるところで山笠に出会う。そして祭り装束を着込んだ男たちが朝から深夜まであふれていて、これが今月の1日より15日まで続くというのだから恐れ入る。この2週間はずっと祭り気分が街にあふれる。今僕が住んでいる街にも祭りはあるが、幼少の頃のそれや、ましてや博多とは大違いで羨ましくてならない。
街に活気があふれていて、家具屋さんでこんなものを見つけた。道ゆく博多っこたちの顔にも、まるでこう書いてあるように感じるのがうれしく、今回の出張が山笠シーズンと重なったのは幸運だった。まだまだ続く祭りだから、タメ年諸氏たちもぜひ体験してはいかがだろう。元気がもらえるだけでなく、自分の地域について考えさせてくれるはずだ。立派な祭りがないならそれは仕方ない。でもこうした精神を地域に根づかせていくことが、日本中で必要な時代になっている。地域活性を促す一番の近道は、そこに住む人々に笑顔があふれることだ。そのためには、決して経済だけがキーワードでない。笑顔であふれた街を歩いていると、そのアイデアが湧いてくる。小さくてもいい。そこへとコミットしていきたいと思うのは、つくづく50歳なんだなあ(笑)。
「山笠があるけん博多たい!」って、生粋の博多っ子じゃありませんが、
お祭り大好き男であります。僕の生まれ故郷の祭りはコレですね!
https://youtu.be/fysUwVOBlIA
見ましたよー、16分の燃え盛るビデオ。山笠を讃えはしましたが、どこの祭りも日本一ですよね。