伝説のバンド、憂歌団(活動休止中)のヴォーカリストで、現在もソロやユニットで
活躍する木村充揮さんがこれから会社にみえる。うーん、緊張するなあ。
憧れの人のインタビューだから舞い上がらないように気をつけないとな。
今日は朝から彼の音を聴き込んで、あらためてどんな歌い手なのかを探った。
“天使のダミ声”といわれる本当に価値のある声だね。僕もかつてバンドで
歌っていたころ、声という武器が欲しいなと無い物ねだりをしたものだ。
しゃがれ声に憧れた。桑田さんとか上田正樹さんみたいなタイプの声ですな。
渋いとかハスキーとか表現しやすいタイプでもある。それらと違って、奇跡的な
声ってのがあるのだ。美空ひばりさんなんかまさにそうだよね。どちらかというと
黒人に多くて、筆頭はサム・クックかな。国内の好きなミュージシャンでそんな
奇跡を感じていたのが、キヨシローさんと今日これからお会いする木村さんだ。
煙草をバシバシ吸うし、ステージでも酒を呑みながら歌う彼は、喉をまっく大切に
しないで、むしろ粗末に扱っているように見える。が、あの奇跡の声なんだから
もううらやましいというか、こういうのを持って生まれたものといえばいいのでしょうか。
今回のインタビューに向けていろいろ掘っていたら、『ケセラセラ』のカバーにぶち当たった。
すばらしいっす。天使のダミ声炸裂。とくにこのカバーでは天使の部分が多く出ていて、
もう涙もんですわ。多くの木村さんの名歌唱の中でも、ぴかりと光るほどだね。ぜひ
聞いてみてください。もうすぐ、木村さんがやってきて対峙する。泣かないようにしないとな。
お仕事なんですからね。次号の“ガツンとひと言、兄貴の説教”を乞うご期待ですぞ。