先週末は愛媛県弓削島を目的地に途中下車しながら仕事の旅(出張とも言う)だった。かつて、しまなみ海道(西瀬戸自動車道)が整備された直後に、旅の企画でこの地を訪れたが、その時はこの島には立ち寄れなかった。企画上、開通したばかりのしまなみ海道が主役だったからで、橋が架かっていない弓削島はスルーされたのだ。そして恥ずかしながらこの島の存在は、今回の旅で知ることとなった。
大小の島が並ぶ美しい瀬戸内海を眺めながら僕らを乗せた車はゆく。広島県からアクセスしていき、県の終点となる因島からフェリーに乗り込んで弓削島へと渡る。乗り場に着くとちょうど出航の直前で、手招きして乗船を促してくれた。切符売り場も仰々しい手続きも何もなく、乗り込むと助手席に居ながらにして船員さんより乗船券を買う。そしておよそ5分程度の船旅である。あっけないほどに県境を越えて、弓削島に着いた。船旅特有(!?)の孤独な男を演じたくなる風情はないが、地域の暮らしに根づいた存在を素のままで味わえることに旅心を震わされる。普段と異なる文化にふれたときの感動は、50歳直前のおっさんになろうと子供の頃と変わることはない。むしろ加齢によって、感じる要素や深さは増している。
この日の目的は翌日のイベントの準備だったのだが、到着後よりひどくなるばかりの季節外れの嵐でなにも出来ない。準備とはいえ、空と大地と風を感じながらの作業は旅気分を盛り上げてくれるものだ。せっかく初上陸した島なのに、パソコンを広げてひたすら仕事の続きとなってしまった。翌日のイベント終了後は急ぎ次のイベントの地へと赴き、翌日に備えて焼酎を呑まねばならぬ(笑)。だからせめて、準備が終った後の夕暮れ時に海辺でビールを呑むのを心より楽しみにしていた。少々の雨なら強行したのだが、とんでもなく気温が低く、強くなる一方の風雨に断念するしかなかったのが残念でならない。
そしてもう1つ残念なのが、この日世話になったホテル『FESPA』のゲームコーナーで見つけたコイツで遊べなかったことだ。夕食が終ったらスタッフたちとインベーダー大会を開催しようと言っていたのに、夕食の酒で酔っぱらってすっかり忘れた(泣)。近い将来にプライベートでここを訪ね、次こそ2,000円くらい使っちゃうぞっ。
そして翌朝は前日がウソのように、このとおりの快晴となった。イベント日和の最高の天気で、穏やかな瀬戸の海を眺めながらの仕事となった。せっかくのいい気分なのに、それを台無しにするように小柳ルミ子さんの名曲『瀬戸の花嫁』の替え歌♪瀬戸ワンタン、日暮れ天丼♪がジングルしてしまう昭和40年男だった。
イベント開催にあたっては、弓削島を含む4つの島からなる上島町の全面的なバックアップを得ていて、前日出来なかった準備を朝よりの突貫作業によって完璧に取り戻したのだった(長いから続く)。
新しい試みですか?長編
色々発見出来たかもね、残念でした。
また次のお楽しみが増えたのかな(^^)
でも、よく考えたら四国って梅雨入ってたんだよね。
よっ、晴れ男(^-^)/
いいところでしたよ、しまなみ海道は。ホントのんびりいきたいです。老後ですかね。