寿司論争勃発!!

長い出張が続いていて、先日は大阪で夜を過ごす機会を得た。前回の出張時に見つけた僕らしいセレクトセンスが光るおでん屋さんを再探訪して大満足の夜になり、連れて行った年下男子もものすごく喜んでくれた。そのおかみさんとの会話だ。

「東京のお寿司よりこっちの方が好き」
「なんですとお、江戸っ子としちゃあソイツは聞き捨てならんですよ」
「こっちの方がまろやかやもん」
「なんですとお」と、こんな感じ。確かに以前大阪に住んだとき、バッテラのうまさと普及具合には驚かされた。江戸っ子に言わせるといなり感覚とでも言えばいいだろうか。いや、それ以上の頻度でいたるところでそのメニューに出くわす。2〜3個が皿に盛られてセットものの定番になっているのだ。総菜屋なんかでも気軽に手に入るバッテラは、つまみにもなり夜のお供として大活躍したものだ。

ともかくサバにかけては、大阪人にとって親しみが強いのは認めるところである。ちなみに向こうではしめさばをきずしと呼ぶ。最近の関東のトレンド(!?)で軽〜くしめたのと違い、真っ白になるまでキッチリとしめたのが向こうでは良しとされるようだ。

太巻きそれと大阪巻とも呼ばれる太巻きがいい。新大阪駅に売っている八十島さんのコイツは、ハーフサイズで650円とお安くはないがコストパフォーマンスはバッチリで、僕の大好物である。しゃりがなるほど甘めで、具にもしっかりと甘みが付いていてシャリとよく合う。甘いモノが大の苦手のくせに焼き鳥は断然タレ派で、寿司でも穴子やしゃこ、煮蛤なんかのツメものは大好き。そしてこの太巻きもそうだ。おかみさんと前述の会話を交わした翌日、移動の新幹線でコイツを頬張りながらそのまろやかさになるほどと頷き、舌鼓を連打した僕だった。

新幹線で2時間半しか離れていない土地でこんなにも違いが出る。狭い日本なんて言ってるヤツは日本を知らないからそう言うのだ。さば、そして寿司ひとつとっても、味わいはそれぞれ素晴らしい。旅に出よ、日本男児よ!!

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