昭和40年生まれのプログラマー・まつもと ゆきひろが、総務省による異能(Inno)vationプログラムのスーパーバイザーを努めている。
異能(Inno)vationとは、研究開発による成果を社会経済変革(イノベーション)につなげようという取り組みだ。官民の研究開発能力を結集して強みを発揮すべき技術分野を見定め、確実に社会実装につなげるよう、予算・人材を重点投資するとともに、国全体の力の結集を促す仕組みの構築などを通じて、イノベーション創出を実現していくことを目指すとしており、その一つとして平成26年度から開始されている独創的な人向け特別枠が本プログラムというわけだ。
同プログラムでは、技術課題に挑戦する個人の研究遂行を「事務局」と「スーパーバイザーグループ」が支援。事務局が経費や物品の管理などの事務支援を行ない、スーパーバイザーは技術課題に挑戦する個人に対し、要求に応じて研究への助言、及び評価を担当するという。平成27年度のスーパーバイザーは全9人となっており、そのうちのひとりとしてまつもとが名前を連ねている。
まつもとは93年からオブジェクト指向スクリプト言語『Ruby』の設計を開始。95年にフリーソフトウェアとして公開し、現在ではもっとも使われているプログラミング言語のひとつとなっている。日本が生んだ世界的プログラマーで、開発者コミュニティでは「Matz」の愛称で親しまれている。著書に『まつもとゆきひろコードの世界』(日経BP)などがある。
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