金曜日ですので、今夜は飲みに行くよという昭和40年男も多いでしょうね。もしまだ最新号を入手していないのなら、飲みに行く前にぜひ書店に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。週末にビール片手に本誌をじっくり読んでいただければきっと充実したよい時間が過ごせるはずです! ということで今日で最後の最新号紹介です。
『へんないきもの』という書籍が話題になったのは2004年のことでした。変わった姿カタチ・生態を持つ生き物を、リアリティのあるイラストで著者目線でのコメントと共に紹介するという内容で、発売後徐々に人気が高まっていきました。ついにはシリーズ累計で55万部という大ヒットになりましたので、ご存知の方もいることでしょう。本書の著者である早川いくをさんが『昭和40年男』最新号に登場です。
なんと本書は早川さんにとって初の著書というから驚かされます。デビューと同時に大ヒットとなったわけで、その意味で今号に掲載した久保田早紀さんの『異邦人』と同じとも言えますね。この大ヒットによって注目を集めた早川さんの生活は一変します。いろいろな媒体からの取材や執筆のオファーが集まるようになったのです。そしてそこで判明するのが「これまで生き物に興味がなかった」という衝撃の事実でした。”さかなくん”のようなキャラクターを期待していた媒体各社は、さぞ驚いたことでしょうね。さらに、続編の執筆要請や、思いもかけない多額の収入もあったことでしょう。そんななか、周囲から「先生」と呼ばれて知らない間に増長している自分がいたといいます。そんな時に発覚したのが奥さんのうつ。これによって早川さんの暮らしはさらに大きく変わっていったのでした。
昭和40年男が巻き込まれたリアルな騒動と、そこでつかんだ糧は、聞いていて非常に示唆に富んでいます。しかも、物事を捉える早川さんの独特の視点は、謙虚で冷静で、それでいてどこかコミカル。これは『へんないきもの』にあるそこはかとない”可笑しみ”に通じるものがあると思いました。同世代なら非常に興味深いインタビューになっていると思いますので、ぜひ読んでみてください。
ということで5月11日に発売したばかりの昭和40年男最新号、ぜひ書店で手にとって見てください。