連休も昨日までで、今日から仕事というみなさんも多いはず。ユウウツだなあという人も、リフレッシュでエンジン全開!という人もいるでしょう。 もしかして家族サービスで疲れて、ようやく普段のリズムに戻れるとホッとしてる人もいたりして。人それぞれでしょうけど、休み明けの満員電車も心なしかいつもとは違った雰囲気のように感じられましたね。連休とはあまり関係ありませんが編集部も締め切り明けで休んでいたので、今日から本格始動です。
さて、そんな休み明けですが、5月11日発売予定の『昭和40年男』6月号について今日も紹介していきます。一昨日、昨日と紹介してきたように、巻頭特集「俺たちの美的感覚の起源」では横尾忠則さん、及川正通さんに登場してもらいましたが、2人に続いて天野喜孝さんにもインタビューに応えていただきました。タツノコプロでキャラクターデザインを手がけ、タイムボカンシリーズやガッチャマン、テッカマン、破裏拳ポリマー、新造人間キャシャーンなど、昭和40年男になじみ深いキャラクターの数々を世に送り出してきた天野さんが、どんなものに影響を受けてきたのか。
インタビューで語ってくれたのは、当時のアメリカ文化への憧れが強く影響しているということ。一方で知らずのうちに天野さんの中にある日本的な何かが作品ににじみ出ているかもしれないとのことで、アメリカ・日本という相対する文化が天野さんのなかで化学変化を起こしたことを推察させます。無意識のうちに日本人としてのアイデンティティが出たのだとすれば、それは非常に興味深いものがあります。
他にもゲーム作品としてファイナルファンタジーシリーズのキャラクターデザインでも広く知られている天野さんですが、私が印象に強いのは『創竜伝』シリーズや『アルスラーン戦記』シリーズなど、田中芳樹さんによる人気小説への表紙と挿絵です。幻想的で独特な世界観で「天野喜孝」という存在を知りました。かなりの人気作品なので、こちらもご存知という読者もいらっしゃることでしょう。現在は画家として活躍している天野さんが描いたタツノコ作品のなかからガッチャマンやキャシャーンなども記事にはいくつか掲載しています。彼の原点をかいま見られるインタビューともなっており、天野作品に触れてきた昭和40年男なら必見の記事といえるのではないでしょうか。
ということで昭和40年男最新号は5月11日発売予定! ぜひ書店で手にとって見てください。