その昔、ショートホープを毎日確実に100本以上吸っていた僕だ。
もうやめてずいぶん経つものの、タバコに対する社会の変化はすごいねえ。
昨日、ランチ時の浜松町でこんな勧誘をしていた。
「おいしいランチ、ご飯おかわり無料です。タバコも吸えますよー」
うーん、なるほど。昨今ではこれはニーズ喚起コピーになるということだな。
ネガティブをポジティブに変える作戦ともいえる。だからといってそこに入るわけでなく
よく行くそば屋に入った。すると、今まで気が付かなかったのだがここも煙草が吸える。
そして店内を見回すとほとんどの客が、食後にうまそうにプハーッとやっている。
今は吸わなくなった僕だが、かつてベリーストロングチェーンスモーカーだったから
気持ちはよくわかる。メシ食った後に吸えないのは、拷問に近いとまで思っていたから。
そして先の呼び込みを展開していた店と同様、このそば屋はスモーカーコミュニティが
ゆるやかにでき上がっているのである。
僕は愛煙家に嫌悪感はまったくない。つうか、嫌悪感を持つことが見苦しいとさえ
思っている。吸ってたくせにやめるとこうかよ、となんだかものすごく格好悪いヤツに
見えてしまうからね。吸ったことのない人間が嫌悪感を持つのは仕方ないけど、
僕はそうした人間に迷惑をかけていた側ですから、はい。嫌いな人間にとっては
本当に嫌なんでしょうけど、マンションのベランダで吸っていてお隣さんから文句を
言われたとの話には、うーん、なんだかなあと思ってしまう。
社会がタバコに対してこれほどの嫌悪感を持つのは、健康志向の高まりは
もちろんのことだが、カッコイイ男の定義の変化によるところも大きいのだろう。
バイクに乗る男が減ったり、スポーツカーに興味を持たなくなったとか。
所有するカッコよさなんかより、普段レンタカーで我慢してお金を貯めた方が賢い。
同じく煙草を吸っているダンディズムより、健康でいることの方がすばらしい。
草食系とか一時論じられたが、男のダンディズムに男が興味を持たなくなっていく
傾向にあることがそのままセックスアピールの減少に繋がり、男女の違いが
わかりにくくなった結果なんじゃないか? 男らしいカッコよさを求めるのは、同時に
女が欲しくなることに繋がるんじゃないか?
そんな傾向がタバコの嫌悪感を増長させているような気がするのだ。
バイクに乗って旅に出て、休憩でタバコ吹かして、旅を終えるとバーで呑む。
古き良き時代の残像なんでしょうか?
過去記事にコメントでスミマセン、昭和48年男です。
化学繊維にゴアテックス。先進素材一辺倒だった私ですが、先日 人生2着目の革ジャンを購入しました。
1着目を買ったのが20歳の頃。メンテを怠りカビさせて、以降革を避けてきたのですが・・・アラフォー手前、そろそろ意地張ってみようかと思いまして。
10年後、息子に「まだ着てるのかよ、それ」と言われたいですね。
ついでに「カッコイイじゃん」と言ってもらえれば最高。10年後の定義は如何に!?
いいですね、革ジャンはダンディ男の象徴です。長い年月をかけて渋い1着に育ててください。