空飛ぶホンダ!!

ホンダが長きに渡って描いてきた夢がお目見えすると聞き、出かけたのは羽田空港だ。しかもその舞台はなんと空港の格納庫だというじゃないか。そんな場所に入れるだけで興奮してしまうのは、巨大ロボットの秘密基地を連想させるからだろう。ワクワクしながら会場へと向かった。

フレームに収まらない高さの格納庫のトビラが、こんな感じに少しずつ開いていくのに大興奮の僕だった
フレームに収まらないほどの高い格納庫のトビラが、こんな感じに少しずつ開いていくのに大興奮。これより間もなくホンダジェットが姿を現した

「うひゃー」と声に出たほど広くて天井が高い。ジャイアントロボとマジンガーZが束になって入っても大丈夫なくらいで、男心をくすぐられる想像していたとおりの施設だ。そこの一部にステージが組まれていて、こんな発表会は長い取材人生でも初めてだ。同行した会社の仲間とともに興奮気味にスタートを待った。やがてアナウンスがあり、格納庫のでっかいトビラが開くとその向こうにホンダの夢があり、涙が出そうになるほど胸が熱くなった。創始者の故本田宗一郎さんが描いた夢を引き継いだホンダマンたちにより、ついに大空を飛んだのだ。

主翼の上にエンジンを乗せたおかげで、このクラスの小型ジェットにはない、格段に広い室内環境を実現したとのこと。また速度と燃費もクラス最高だと発表していた。コイツを手に入れて世界中を股にかけてビジネスに奔走する僕…、を想像するくらい許してくれ(笑)。となると気になる価格だが、米ドル450万ドルだから日本円で約5億4000万円だ。どんだけがんばれば買えるかまったく想像もつかないが、戦後の自動車メーカーがコイツを飛ばした情熱に比べたらたいしたことないかもしれない。夢の実現てのは遠く険しく、それでも情熱を込めて初めて成る。その素晴らしさにひたすら胸が震えたのだった。

今夜の報道番組で見かける方が多いだろう。昭和40年男だったらそれを見ながらでっかい夢の1つでも描こうじゃないか。それにしても空って夢は男の子の心を揺り動かすものだ。会場にいた仲のよいホンダマンが、子供のように目をキラキラさせて、僕らプレスにチョッピリ遠慮気味に胸を張っていたのが印象的だった。きっとそんな気分に浸っている方が大勢いることだろう。みなさん、おめでとうございます。僕も日本人として誇りに思え、胸を張った会見でした。

報道陣の数は小型ジェットならず、ジャンボジェット級だった。こうして格納庫に収められていく姿もものすごくカッコよかった
報道陣の数は小型ジェットならず、ジャンボジェット級だった。こうして格納庫に収められていった姿もものすごくカッコよかったぞ

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4件のコメント

  1. 機体の他に、燃料費やら駐機料やら離発着料やらパイロットの人件費やら・・・や〜頑張って雑誌もっと売らないと(^▽^)

    浅野さん、購入支援でこれから毎号10冊買って下さい(笑)

    • ca-niさん、ありがとうございます。
      10冊ずつ買ってもらっても、ちょっとだけ足りないですかね(笑)。

  2. 是非一機ご購入を、社用で(^^)
    昭和40年男のロゴ入れてさ(^^)v
    乗せてね(^^ゞ

    • 浅野さん、ありがとうございます。
      そうですね、ロゴ入れて飛びたいです。シャンパンなんか呑んじゃってさ(笑)。

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