企画のことを考えていたら、ついつい『翔んだカップル』へと行きついてしまった。自分が興味深かったことを企画に反映していくのはよくあることで、昨日から桂木 文ちゃん、いや山葉 圭ちゃんが僕の心の中で微笑んでいる(笑)。
高校生になると同棲できる。中学時代にこの作品によってもたされた夢は、マンガの中の世界なんだと残酷なほど知らされた。勇介のようにモテて三角関係になるなんてのも、僕のようなロックバカにはまったく無縁で、つくづく現実は厳しいことを学んだ高校での3年間だった。それでも中学時代に夢を見せてくれた原作と、桂木 文ちゃんという僕にとっては数少ないアイドルを生み出してくれたテレビドラマには感謝している。思春期の悶々とした気持ちをグーンと増長してくれた作品である。
実家にあった『翔んだカップル』の単行本は、おふくろの見事なさばきっぷりで消失した。そして『新・翔んだカップル』はキチンと読んでいない。当時はすでに現実の厳しさを知ってしまい、まったく必要にないものになっていたからだ。だが、『続・翔んだカップル』を古本屋で見つけてついつい購入したのは、恋なんか遠くの花火とのおっさんになってからのことだ。なつかしさと中学時代の夢の再確認だったからだろうか、迷わずレジに運んだ。この作品の存在はまったく知らずに購入して、珍しい書き下ろしだとのことに期待を膨らませながら一気に読んだ。『新・翔んだカップル』の内容をほとんど知らなかったがまったく問題無しで、『翔んだカップル』でも感じられた空気感や緩急をつけたリズムはさらに磨きがかかっていて、おっさんを十分に楽しませてくれたのだった。
これから読もうという方が、このブログによってもたらされるかも知れないから控えめに書く。勇介と圭の関係は、極めて微妙なラストシーンで終る。さらなる続編を読みたくなりつつも、もういいかなあなんて気分のところに続編が存在することを知らされた。なんと三角関係を演じた3人が50歳というじゃないか。こいつは今年の誕生日に自分に買ってやるべきじゃないか。だが、中学時代に憧れた圭ちゃんの50歳を見たくない気もする。うーむ、誕生日まで悩みとするか。
映画視ましたよ! 薬師丸、鶴見、ラビット関根等。w
映画は観てないんですよ。読者さんを集めて鑑賞会でも開くかな(笑)。