春爛漫の街にピカピカの1年生たち。

春爛漫

増上寺の桜はだいぶ散ってしまったが、まだまだきれいな木もたくさんあった。昨日は4月とは思えない寒さを味わった東京だったが、今日は暖かく観光客も大勢詰めかけて春を満喫していた。外人もたくさん来ていて、日本の春を満喫していただいているのは嬉しくなってくる。

今朝は新品のランドセルを背負った子供らの姿を眺めながら、自分の息子が入学した遠い昔を思い出しながら駅へと向かった。我が家のそばには大きなメーカーさんの本社があって、スーツがキマっていない社会人1年生に大勢すれ違う。満員電車にも、まだ慣れていない感じの若者たちが混じっていて、ななんとも微笑ましい。がんばれよなんて気持ちでニヤニヤしながらも、おっさんは颯爽と出社したのだった。

僕は残念ながらこの経験をしていない。高校を出るとミュージシャンを目指してバイト生活になった。親父とお袋がよくぞそんな人生を許したなと今さら思う。在学中から働いていた居酒屋の仕事を続けながら実家に住まわせてもらい、家賃を入れると宣言したのにたった1度しか入れなかったと記憶している。メシを食わしてもらい、洗濯してもらい、雨風をしのげる快適な寝床を提供してもらっていたのだから、ホントに親不孝極まりない。

それでも4月1日はピリッとした気持ちを味わった。もう学生じゃない。音楽一筋に生きていくのだと誓ったが、女の子への興味は尽きずついつい…。でもロッカーには女の子とのスイートな関係も必要なんだと理論武装してエンジョイしたせいか、世界中を股にかけて活躍するという壮大な夢は叶わなかった(笑)。

あの日からもう30年以上が過ぎたことになる。薄汚いロッカーはすっかり更生(!?)して、社会人の端くれとしてなんとかがんばっている。初々しい社会人1年生たちを眺めていると、自分の仕事をもっとスケールアップして少しでも彼らの役に立ちたいなんて大げさなことを考えてしまう。僕ら世代のこれからの仕事モチベーションは、ここにあるのではないだろうか。まだまだ残っている社会人人生を全力で走ろうじゃないか。その気持ちを確かめ合うために、関西のみなさんは明日の『大阪ミナミ秘密基地』で激論じゃ!!

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