さあ、今日も元気に最新号のPR『大編集後記』をお送りする。
今回の特集に大きな花をそえている変化球が、8ページを割いたカセットテープのページだ。メーカーごとのパッケージを4ページと、うれしいことに僕らがカセットテープに熱くなっていた頃にTDKの現場にいた畠山さんに貴重なお話が聞けた。さらにカセットテープの音質についての検証ページと、ラジカセ特集でありながらしつこく展開している。フフフ、さすが巳年だな。
カセットテープの想い出といえば、「ねえ、お父さん。カセットテープ頂戴」と、晩酌で気分が良くなったころに猫なで声ですり寄る姑息な自分を思い出す。我が家は電器屋を営んでいて、松下とシャープが取り扱いメーカーだった。松下はご存知『テクニクス』ブランドでカセットテープを販売していたから、北村テレビ商会の店頭に常に在庫されていた。ねだっていつももらえるわけではないが、電池とカセットテープにはあまり困らなかったのは家業の恩恵である。
そんな恵まれた環境にも関わらず、勝負テープ(!?)は買っていた。正直、テクニクスとの音の違いはあまりわからなかったが、TDKの『AD』がお気に入りだった。メタルは再生できなかったから買ったことがなく、クロームもほとんど持っていなかった。
というのも、電器屋であるがゆえ新しい音響機器を買ってもらうことができなかったのだ。テレビなどもそうだが、新品を納めたときの下取り品を修理して使うのがほとんどだから、我が家の音響機器はいつも脆弱だった。店頭にはシャープの『ザ・サーチャーW』が鎮座しているのに、そこの息子は中学生になってもモノラルのラジカセだったり、ステレオも持ってはいたが何世代も前のモノで我慢させられた。やっとカセットデッキの下取り品が出たものの、古い型でドルビーNRもないものだった。そんな環境でも『AD』を買ってきてパッケージを開く瞬間は興奮したものだ。ラベルをきれいに仕上げて、その完成度が高いと聴いていても楽しくなる。
いつか自分の力で稼いで、ステレオを買ってメタルもドルビーもそろえてやるんだと意気込んでいたが、バイトを始めてもついに買えず、やっと最新モデルを手に入れられたのは20歳を超えてのことだった。それもホントはセパレートでこだわりたかったが、親父の商売を裏切るわけにもいかずテクニクスでそろえざるを得なかった。と、音響系プアな僕がラジカセ特集とはなんとも分不相応なような気がするなあ(笑)。
僕は、平成生まれの高校2年ですが、音楽を聴く時はカセットテープで聴いていますが僕自身デジタルの音よりも、アナログの音の方が好きです。カセットテープも各メーカー、各ポジション、各銘柄で使い分けています。1度使ってみたい、聴いてみたい(音)カセットテープは、SONYのフェリクロムポジションテープ(DUAD)です。メタルポジションテープも今現在は、オークションでしか手に入りません。 これが、時代の流れでしょうか~。
VIAさん、メッセージありがとうございます。
高校2年生とは、このコーナーの歴史で最年少かもしれません。その方がカセットとは。アナログの方が好きとは。おじさん涙です(笑)。
中1で初めてラジカセを買ってもらいましたが、
最初の頃は生録中心でしたがエアチェックを
知ってからはまず最初はAMもFMもごちゃまぜ、
1コーラスだけなんて感じでした。
初めてFMのみで録音したA面のリストです。
1.日曜日はストレンジャー(石野真子)
2.与作(北島三郎)
3.カサブランカダンディ(沢田研二)
4.僕の先生はフィーバー(原田潤)
5.勇者ライディーン(子門真人)
・・・恥ずかしいのでこの辺でやめときます。
まこぱぱさんのリスト、素晴らしいです。当時のなんでもありで聴いた俺たちの音楽との接し方がよくわかりますもの。このまま発売したいですね。
デジタル世代には理解出来ないかも知れないカセットテープの面白さ。
SONYのメタルマスターはカセット自体が重過ぎて、初代ウォークマンから取り出すには本体を立てないと、水平に置いた状態ではカセットの重みでイジェクトできません(苦笑)
あと、TEACのオーカセは面白かったのですが、なにせリール交換に手間が掛かるわ途中で交換出来なかったのでめんどくさかったです。
で、このオーカセのメタルテープの匂いを嗅いだらマクセルのメタルと同じ匂いだったので、匂いで嗅ぎ分けるのは面白かったです。
但しマクセルだけが特殊な匂いでしたので、他社の匂いの違いは解りませんでした・・・
マイクロカセットのメタルテープは数年前に新品を入手しましたが、年代が相当経過しるので匂いが消えたのかも!?
何でもかんでも効率化でアナログの面白さを無くしてしまうにはあまりにも寂しいです。
ゴメン、インデックスの間違いかな?
カセットのレーベルって凝ったよね。
明星とか平凡とかにも切り抜いて使える付録のようなものがあったような?
音楽やラジオ関係の他の雑誌にも。
今CDレーベルってあるのかな?ないんだろうね。
浅野さんの記憶は今夜の秘密基地で検証してみます。僕は記憶にないです。
僕の先輩に「カセットテープのお兄さん」と呼ばれた男がおりました。
チョッと気に入った女性には必ず先輩の好きな曲を集めた特別編集版の
カセットテープをプレゼントすることから誰呼ぶとなくそう呼ばれたのです。
たぶん、其のテープには先輩の心の叫びが詰まっていたのでしょう。
僕は処分に困った女性から幾度となくテープを預かり、「カセットテープのお兄さんの
最終処分場」と呼ばれていました。
カセットテープ・・・ほろ苦い青春の思い出。
ジョニー藤好さん、ほろ苦い話をありがとうございます。
お兄さんはリッチな方だったのでしょうね。ステキです。