大編集後記その弐。ああ、憧れのラテカセ。

最新号は手に入れたいただけただろうか。まだの方のためにはPRをさせていただく。購入いただいた方々とは、当時の気持ちを共有したいとの願いを込めて、大編集後記を今日も送らせていただく。

S034-035
テレビとラジカセがドッキングした夢のようなハイパーマシンが、言うまでもなく『ラテカセ』である。友人でソニーの『ジャッカル』を持っている者がいて、そのカッチョいいデザインにものすごく憧れた。そして夜中にエッチな番組が見られることに、憧れ以上の感情を抱いた。こちとら血のにじむような努力を重ねてごく稀に見られる『独占! おとなの時間』を、ヤツは毎週見ていた。月曜日になるとどんなにエッチだったかを教室で発表するのだ。そしてたまたま見られた者と喜びを共有する。僕はこのシンパシーをいつも羨ましく眺めながら、視聴に成功した時はヤツよりも大きな画面で見たことをせめて自慢して悔しさを紛らわしていた。とまあ、夢のマシンだったのだ。

それにしても今回の特集であらためて思い知らされるのは、ソニーの高いデザイン力だ。このラテカセページを見ても抜きん出ていて、ラジカセもすばらしいデザインである。そのわけを、ソニーのラジカセページに登場してくださった当時デザイン室勤務だった大矢さんが語ってくれている。きっとフムフムと頷くことだろう。

今となってはバカバカしい存在に思えなくもないラテカセだが、当時の俺たちにとっては夢の具現化だった。そんなチャレンジングなハードがたくさんあった時代に、百花繚乱のごとく次々に現れた。そのなかにあってソニーは、俺たちをもっとも驚かせてくれたメーカーだったかもしれない。そして新進のソニーに負けるなと老舗は奮闘し、後発メーカーは意識したことだろう。そんなメーカー同士の切磋琢磨が沸点に達した時代に成長できたのは、やはり幸せ者だなとページをめくりながらついつい頷いてしまう。

さあ、まだ手に取っていない方は書店へGoだ!!

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7件のコメント

  1. 「ラテカセ」・・・。

    凄いなとは思ってましたが、ぼくの場合はそれほど興味は無かったです。
    やっぱりピュア・オーディオ派(笑)だったものなので。

    けれどこのブログ記事を読んだあとでは、こういうの欲しくなりましたね。

    「ラテカセ」・・・・・。
    今この言葉を聞くと、カフェラテみたいで美味しそうです(笑)。

    • りべ ともきさん、メッセージありがとうございます。
      僕も興味は深夜のエッチなテレビでしたから、同じようなものですね。
      確かに美味しそう(笑)。

  2. 休みでやっと本誌を購入できました。
    ラジカセは親父が買ってきた「ナショナル MAC RQ545」
    自分専用に後々に買った「ナショナル RX-7000」ってバカでかいやつ。
    RQ545は年表の「普及機の登場」の写真の「MAC」がよく似てますなあ。
    「RX-7000」は表紙のに似てるけど両側面が木目やったような。
    イコライザーはなかったような。
    ま、2台とも「興奮のラジカセ」でした。

  3. 休みでやっと購入できました。
    ラジカセは親父が買ってきた「ナショナル MAC RQ545」
    自分専用に後々に買った「ナショナル RX-7000」ってバカでかいやつ。
    RQ545は年表の「普及機の登場」の写真の「MAC」がよく似てますなあ。
    「RX-7000」は表紙のに似てるけど両側面が木目やったような。
    イコライザーはなかったような。
    ま、2台とも「興奮のラジカセ」でした。

    • 320さん、購入ありがとうございます。そのままズバリ『興奮のラジカセ』の青春だったのですね。羨ましいです。

  4. オラが去年500円で買った見聞録は今回は載ってない機種です。赤いヤツ(C6-640)の前の型C6-630です。モノラル、ツインロッドアンテナ、FM.SW.Mw、カセットはノーマルテープ対応、TVはカラー6インチ。デカくて重たく、金属の取っ手ガード付き。本体は500円送料千数百円。結局2000円くらい。w いまさら手に入れても懐かしいのとむなしいだけ。w でも35年を経て目標達成!ww
    最近はスマホ1台(1枚)で済む話。w 味気ない。

    • レオ貴さん、目標達成おめでとうございます。
      いいおもちゃじゃないですか。インテリアとしてもいいですね。

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