昭和を彩った来日ミュージシャンによる日本の音楽興行史とともに振り返るジャパニーズ・ポップアートの軌跡。坂口 透著のヴィジュアル・ブック『来日ミュージシャンのポスター&フライヤー デザイン集 Live in Japan Graphic Chronicle 1965-1985』(3,024円・税込)がDU BOOKSから3月6日に発売した。
本書を開いて第一声「かっこいい!」と思ってしまった。この本には1960〜80年代のポスターやフライヤーなど約350点掲載されている。昭和を彩った来日ミュージシャンの面々を日本の音楽興行史とともに振り返ることができる貴重な資料だ。まさにジャパニーズ・ポップアートの軌跡そのもの。昭和40年男の憧れが詰まっているといってもいい。当時を知る人はもちろん、デザインに携わるすべてのクリエイターも必見。とにかく懐かしいというのもそうなのだが、デザインが斬新で全く古さを感じさせない。むしろ新鮮な印象がある。資料的価値も高い上に、ヴィジュアル・ブックとしても見ごたえがある一冊だ。