東京駅前にはインテリジェントなビルが建ち並んでいる。その姿を浮き上がらせるように、きれいな青空が広がっていたのは数日前のことだ。俺たち昭和40年男にとって、東京の空はどんよりと濁っているものだった。よくぞここまでキレイな空になったなとつくづく感心させられる。
埼玉県の岩槻にお袋方の叔父がいてよく遊びに行き、夏休みの多くをここで過ごした。電器屋の我が家がクーラー取り付けで忙しさが佳境に入る時期に、幼少の頃の僕と弟は足手まといだったからいっそ預けちまえというのが真相のようだが、こっちはこっちで喜んでいた。
田んぼが広がり蛍が見られた。近所にいくつかあった小さな森ではカブトムシやクワガタが捕れる。そしてなにより、きれいな空が大好きだった。夕立があれば東京では見られないクッキリとした虹が見え、夜は星がたくさん見えた。夏の青空にクッキリと浮かぶ入道雲には、子供心に逞しさを感じたものだ。毎日そんなでっかい空を眺めて東京に帰って来ると、どんより空にガッカリしながらこういうものなのだと不思議な納得をしていたっけ。空も川も高度な成長を遂げていく上では、汚れていくことはあってもきれいにはならないのだと。
それが今や当時からは信じられないほどだ。冬の空は高く青く、富士山のビューポイントがアチコチにあり、夜には星がクッキリ見える。幼い頃過ごした岩槻を思い出すことが増えるたびに、当時ほぼ諦めていたことが情けなくなってくる。そしてもちろん、うれしさを感じながら見上げている。
先月のことだ、多く報道されたのを皆さんも見たことだろう。米航空宇宙局(NASA)と米海洋大気庁(NOAA)によると、2014年は観測史上最も暑い年だったと発表した。そしてNASAの報告書によれば、1880年以降、地球の気温は摂氏で約0.7度上昇したとのこと。さらに史上最も暑かった上位10年のうち、9年が2000年以降だそうだ。人間が出す温室効果ガスの影響が大きいとまとめていた。
青く高い空を未来の世代へと繋げていくために、1人ひとりにも出来ることがあるはずだ。かつてよりはきれいになった東京とはいえ、まだまだ出来る努力はたくさん残されている。悠久の昔から、人々が心を奪われてきただろうこんな夕陽を眺めるたびに、胸に力がこもる。
春節休みで先週日本に帰ったけど、やはり青い空に一番感激した。
日本へ爆買いしに来た中国の観光客が、同じ感動を覚えたかどうかは分からないけど、少なくとも、空を汚す原因になっている商品で飯を喰っている者は、この青い空を見た時に中国でも早く見られるようにしなければ、と思えないと失格なんだろうなぁ、、、って、ただひたすらに青い空を見ながら考えていた。
それにしても、たった一週間ちょっとの日本滞在だったが、中国に戻った途端に喉がイガイガし始めた。
身体は正直というか、環境変化にホント敏感だ。
日本に戻っていたなら浅草に来てくれればよかったのに(笑)。
大変な環境下でのお仕事ですね。お身体に気をつけてください。
あなたは夕陽ですか。
俺らは朝陽に毎日元気もらってます(^^)
先週の土曜の夕方、二子玉川あたりの土手にカメラかまえた人が沢山いたなぁ。
みんな夕陽が好きみたいね。
富士山も見えるしね。
好みでいったら朝日ですね。朝のブラ下がりでめいっぱい浴びてますよ。覚醒する感じが好きです。