つい先日、酔っぱらった夜の駅でこの看板を見つけてしまった。まだチケットが残っているということだなとサイトをのぞいてみると、東京公演の両日ともに、しかもS席A席ともに空席ありの表示だ。今回は見送っていいかなと思っていたのだが、再燃してしまった。
ニール・ヤングが参加した、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングの作品『デジャ・ヴ』は僕に大きな影響を与えた作品だ。そもそもニール・ヤングを知ったのはザ・バンドが活動休止に入るドキュメントムービーに出演していたからで、初めて見たときはあまりの汚さに絶句した(笑)。だが見る度にハマっていったその曲こそが『ヘルプレス』であり、『デジャ・ヴ』を購入したのはこの曲のスタジオバージョンが収録されていたからだ。作品全体の高い完成度に感激して、ヤング抜きのCS&Nも聴き込むようになった。ニール・ヤング1人の存在が、グループのキャラクターをずいぶんと左右するものだなと感心しながらも、双方とも好んで聴いている。
ただ、僕にとってニール・ヤングは強く魅かれるシンガーだ。もしも今回が4人での来日だったら、東京の2公演とも行っただろう(もっとも4人だったらチケットは取れないかもしれないが)。2003年の来日公演はちろん行ってきた。僕にとってのライブベスト10に堂々入る素晴らしい想い出となっている。
ただ前述したとおり、キャラが変わるCS&Nも好んで聴いている。唯一無二の声が失われるものの、しっかりとした世界観があり、十分に魅力的だ。『ウッドストック』はきっと演奏するだろうからライブで体感したい。こうして書きながらドンドン行く気が強くなっている。よくよく考えると、今年に入ってまだライブに1度も出かけていない。これはマズイだろう。エンタメ観賞は無理にでも行かないとおっさんは退化するばかりになってしまう。不純ながらこれも動機の1つだ。さあ、どうしよう。