【S40News!】狩野永徳筆『国宝 檜図屏風』修理後、初公開!

狩野
国宝 檜図屏風(部分) 狩野永徳筆 安土桃山時代・16世紀

狩野永徳( 1543 ~ 90 )の描いた 国宝 檜図屛風(ひのきずびょうぶ/ 安土桃山時代・ 16 世紀 東京国立博物館 蔵) は、18ヶ月に及 ぶ修理を終え た。 いよいよ2月 17 日(火)~ 3 月 15 日(日) に、修理後の姿を初公開する。

本作品 の修理は、平成 24 年( 2012 ) 10 月から 26 年( 2014 )3 月の 18 ヶ月にわたって実施された。修理前は、全体に亀裂や糊 浮き、変形が多数生じ、彩色部も擦れや剥離・剥落が進んだ箇所が認められた。また、 もとは4面の 襖(ふすま)であったものを 各面を二分し、それらを蝶つがいで繋いで 8曲1隻の 屛 風にしていたため、襖の縁木が入る部分の図柄、特に中央部の枝振りに顕著な ズレが生じ、本来の表現が損なわれていた。 また折りたたんだ状態で厚みがあるため、 取り扱いが しづらい 状態だった。 そうしたことから、形態変更も視野に入れ た全面的な解体修理が検討され、綿密な検討を重ねるなか、 バンクオブアメリカ・メリルリンチ 文化財保護プロジェクトから助成金支援を受ける機会 に恵まれ、修理が実施された。

日本を代表する絵師の一人、狩野永徳の作品をこの機会にぜひ堪能してほしい。

国宝 檜図屛風』の展示

■日 時 :2015 年2月 17 日(火)~ 3 月 15 日(日 )

■場 所 :東京国立博物館本館 2 階 2 室 ( 国宝室 )

■開館時間: 9:30 ~ 17:00( 入館は閉館の 30 分前まで )

■休館日 :月曜日(ただし 祝日または休日の場合は開館、翌火曜日に閉館)

■入館料 :一般 620 円

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