双葉社からビジュアルブック『アウトサイダー・プラモデルアート』(1,900円・税抜)が発売された。
多くの昭和40年男にとって、青島文化教材社の「合体シリーズ」は 最初にお世話になったプラモデルではないだろうか。塗装済みで接着剤不要のはめ込み式、そしてすべての軸が同一規格ということもあり、 オリジナルのロボットがつくれるという点。そして何より、その異形なまでにオリジナリティあふれたルックスが魅力だった。
本書はあらゆるロボットを分離合体式のプラモデルに仕上げた青島文化教材社の「合体シリーズ」をすべて網羅したビジュアルブックである。頭だけ足だけのロボットなど、今見ると圧倒的にクールなそのプラモ群はまさに独創性と瞬発力の賜物。プラモデルに興味のない人にも伝わる「アウトサイダーアート」のようなその作品たちをすべて組み立て済みの完成品の状態で掲載し、箱の横に書かれたプラモの 紹介文も載っている。
当時の懐かしい話も満載なので、プラモデル史のオーラルストーリーとして 読み応えたっぷりの一冊である。