先日、この地獄への招待状が届いた。1週間後の日曜日に、僕は42.195㎞の長い長い旅に出る。今は逃げ出したい気持ちでいっぱいなのだが、無事にゴールできた瞬間は大きな感動と丈夫に産んでくれたおっかさんへの感謝の気持ちに包まれるのだ。その至福の瞬間を味わうために、毎年エントリーを続けている。今年は50歳を迎える節目の年だから、いいタイムでまとめたいと思うが、さてさて結果はどうなることやら。
ここ近年は、スタート前に読者の方と記念撮影をしている。エントリーしている方がいたら、編集部にメッセージをください。今年も互いの健闘を誓い合って、気持ちよくスタートしましょう。
こんなバカげた競技にトライするような人間ではない僕が、20代後半からほぼ毎年エントリーしてなんとか毎回完走している。そもそもは弟の挑戦を応援に行ったことがキッカケだ。世界共通の長距離をまさか弟が走るなんて誇りに思えた。同時にもしかしたら僕にもできるんじゃないかとも思った。弟の完走に涙が出るほど感動したのだから、もし自分が走り切ることができたらどれほどの感動が味わえるだろう。と、そんな単純な動機から走るようになり、そのまま50歳を迎える直前まで続けてこられたのだから弟に感謝である。もしもこの世界を知らなかったら、病気の1つや2つはしていたかもしれない。不規則な生活と大酒呑みに大食らいと、三拍子そろった不健康ライフを送っている。だがそれに少しだけブレーキがかかるのは、この距離を年に1度走ることが自分に重くのしかかっているからだ。十分な練習を積む余裕や根性はないから、普段の暮らしで少しでもこの距離をラクにするように心がける。階段を使うことやちょっとした距離は歩くこと、また体重増はそのままハードになってしまうから、太らないようにするなどいい影響は多い。不健康ライフを送っているわりに、生活習慣系の数値があまり悪くないのはこれらのおかげだ。そんな大きな恩恵をもらっている。
走り切った時の心の清々しさったらこの上ない。走ったことがある方は、きっとみなさん頷いているころだろう。キツい思いをしたその分だけの感動を味わえるのはまるで人生の縮図であり、だから人生もキツい思いをした方がいいのだと常に自分に言い聞かせることができる。怠け者の僕に大きなプラス思考をもたらしてくれた。
この世界を知らない方は損をしていると思っているほどだ。50歳を迎える俺たちだから、トライするにはもうギリギリ最終の時期かもしれない。さあ、今年の目標に来年の『勝田全国マラソン大会』の完走を加えてみないか。来年のこの大会で僕と一緒に健闘を誓い合い、そして感動を味わう。まだきっと間に合う。人生に彩りを1つ加える最後のチャンスだ。いかがでしょう?
でもね、こんなに語っているくせに、今はやっぱり逃げ出したい(笑)。
がんばれ!応援しています(^_-)-☆
ありがとうございます(泣)。頑張ります。