昭和40年生まれの映像演出・映画評論家・荻野洋一が、トークイベント『連続講座「映画以内、映画以後、映画辺境」2nd後半』に出演する。これは映画監督・七里 圭の発案によるもので、当人の趣意が公式サイトに掲載されている。以下、公式サイトから引用する。
「映画が“映画のようなもの”にすり替わっているような気がする」という私のあいまいな違和感から始った、この連続講座。2ndシーズンでは、「変わってきているのは映画ではなく私たちの方かもしれない、だとしたら…?」という切り口で進めて参りました。
イメージがイメージを自己増殖するようなデジタル=ソーシャル環境で、見えるもの、聞こえるものの表現はどうなっている/いくのか。後半戦も多彩なゲストとともに、映画と私たちのリアルの変容について考えていきます。うう、大変…。
上記趣意により、2014年3月から対談形式で行なわれてきたのがこのトークイベントで、荻野は第8回目に登場するというわけだ。この回では、「物音はいつ映画に合流したのか?」、「縦長スクリーンがいまだに定着しない理由はあるのか?」という映画の二つの疑問を軸に歴史を検証しつつ、視聴覚の分断/再統合の意味と現在の変容について考えるという。当日は七里の監督した映画『映画としての音楽』と『To the light 2.1』も上映される。
連続講座「映画以内、映画以後、映画辺境」2nd
第八回「のぞき穴を見ている人に聞こえるリアルな音って、何?」
~リュミエールからエジソンへ揺れる映画史を再起動する~
開催日:2015年2月13日(金)
上 映:夜5:50開場、6:00開始
トーク:夜7:30開場 8:00開演
場 所:渋谷 アップリンク(東京都渋谷区宇田川町37-18トツネビル2F)
出 演:大谷能生、荻野洋一、七里圭
料 金:講座1,200円(税込)、上映(映画としての音楽+To the light2.1)1,500円(税込)
セット料金(上映+講座)2,000円(税込)
荻野は現在、横浜国立大学にて映像論の非常勤講師を務める。元『カイエ・デュ・シネマ・ジャポン』編集委員の他、雑誌『nobody』で短期集中連載「衆人皆酔、我独醒」を執筆している。
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