表紙で振り返る2014年。その四。マジンガーZ登場!!

このブログでの年末年始恒例企画『表紙で振り返る2014年』の第四弾といかせていただこう。

26号加工

実は選択肢が多くはなくて、そのなかではこれがベストだろうということですんなりと決まった。前号の『萩本欽一』特集と同じになってしまうが白地しかないだろう。よけいなことは極力やらず、コピーだけでシンプルにつくろうとデザイナーに伝えた。俺たちの大ヒーロー『マジンガーZ』で押し切る玉砕(!?)戦法だ。コピーもシンプルにカチッと決まった(と、思っている)。

なんだかこう書いているとなんの苦労もしていないようだが、そこにはシンプルな素材だからこそ細かな作業があるのだ。ミリ単位の移動を上下左右で繰り返して仕上げていく。特に気を使ったのは向かって左の拳と、顔の高さには気をつかった。少年マンガ誌みたいに、ロゴに頭をかぶせてしまうなんてのも考えたけれど、さすがにまだまだ知名度抜群の雑誌ではないからやめておこうと、この位置で決定したのだ。

このスーパーロボット特集では、超合金をいくつも撮影させてもらえた。それにしても、当時身悶えるほど欲しかったマジンガーの超合金が、こんなにもいなたいとは…。なんだか目が怖い。強そうじゃない。夢にまで見たマジンガーが…、とガキの記憶のいうのはいろんなことを美化しながらしまい込むのだな。でも、味わい深さは悪くない。

読者さんからの反響は大きかった。タイトルどおり、俺たちはスーパーロボットに胸をときめかせたのだ。思い出すのは、そこに未来を想像しながらとてつもない世の中の到来にも胸をときめかしている自分がいた。でっかいロボットがガッシャーンガッシャーンと音を立てて歩いている。都会では透明のパイプが張りめぐらされて、タイヤのないクルマが走っている。いや、そんなのは既成のもので、もっとスゴいことを男の子たちはそれぞれに想像していたはずだ。情報伝達だけは当時から考えたらそれこそ夢の世界かもしれないが、僕らがあの日期待した未来とはちょっと違っていましたな(笑)。

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