今宵は忘年会？

たくさんのお誘いをいただきながら、その多くをお断りしている。情けないことに仕事が追いつかず、さらにここ近年は『昭和40年男』の年末進行が上乗せになっていてパニック状態だ。とはいえ、すべての忘年会をお断りするはずはなく、昨日は遅い時間のプレゼンにかこつけて楽しい宴に参加してきた。「今年一番の仕事は」なんて会話は、互いの健闘を讃え合っているようで心地よい。ましてや昨日は音楽業界の方々との宴だったから楽しいこと楽しいこと。洋楽好きにはたまらない話題とバカ話で、異様とも言える盛り上がりの中で師走の夜を過ごしたのだった。

１年でもっとも多くの人が宴を楽しむのが、明日。次が先週の金曜日でその次が今日だ。居酒屋でのバイトが長かったから、今日明日は日本中が盛り上がることがよーくわかる。みなさんが笑顔で過ごしていると思うとなんともハッピーな気分になってくるが、僕の目の前には仕事が山積していてこのピークを味わえないから、どうぞみなさん今日明日は僕の分まで楽しんでください(笑)。

今年はどんな年だったのだろうと杯を交わしながら自分を振り返る。忘年どころじゃなく、想い出を大切に整理しているような気分だ。よくよく考えればつらいことの方が圧倒的に多い。同世代のみなさんはきっとほとんどがそうじゃないか。年々キツくなる一方の１年を振り返り、残り数日でなんとか乗り切れる小さな喜びにひたっている。居酒屋で働いている時は、そんな大人の哀愁を眺めながら過ごしていた。大きな宴を済ませて、グタグタに酔っぱらっているお客さん同士が延々と愚痴を語り合っているたりして、そんな姿を眺め続けたからか酒席で愚痴るのは大嫌いになった。

昨日はメンツに恵まれ、愚痴ゼロの席で心の底から楽しめたから今日の気分はすこぶるいい。今宵が宴のみなさんもそんな風に過ごしてくださいな。普段は呑まないような若手と席を囲むことも多いのが忘年会だろうから、同世代のみなさんは宴を愚痴まみれにしないことを心がけようじゃないか。新しい年に繋がるような席にするのはあなた次第。めいっぱいの笑顔で今日明日の忘年会を盛り上げよう。それが俺たちの粋ってもんだ。