来年50歳を迎える立派なおっさんである。だが中高年とくくられて、自分自身がそこに入るのはなんだか嫌な気分だ。年齢的には属していながらも、認めないままでもうしばらくナウでヤングに生きていくつもりだ(笑)。だが嗜好は正直なもので、中高年ぽいものを求める場面が増えた。
今年は大相撲と北島三郎公演という、中高年のパラダイスに足を運んでしまった。10年前だったら大金払って行ってなかっただろう。嗜好の変化はまったくないというタメ年男ももちろんいるだろうが、僕と同じようにヤバイヤツも多くて「なんか最近、演歌がいいんだよ」とのセリフは幾度となく聞いている。
食の好みの変化は、以前にもここで話題にした。ラーメンよりもそばがいい。肉よりも魚がいい。カレイの煮付けがうまく感じる…などなど、舌の中高年化は著しく進んでいる。頷いている方はさぞ多かろう。
中高年を狙えといったキーワードをよく聞く。かつては若者たちがさまざまなマーケットの中心で、ビジネスサイドはいかに彼らを動かすかばかりを考えていた。僕自身も今の仕事についた頃は先輩からそう教えられ、いつも研究させられていた。現在では若者の人口が減ってしまい、そのままマーケットサイズが縮小し、さらに彼らは嗜好の分散化も激しくて狙いづらくなっている。中高年はその真逆で、ポリュームゾーンでしかも括りやすいから餌食にしやすい。金と時間を持っているのも魅力的で、ここを狙うのは当然のことだろう。
先日、福岡出張に出かけた最後の夜を、自分に褒美をくれてやろうと一流ホテルに入っている寿司屋に繰り出した。早い時間でまだ誰も客がいない中で、いろんな話をうかがいながらしばし優雅に過ごしたまではよかったが、少しすると続々と客が入ってきて満席状態になった。この客たちが大相撲とサブちゃんとまるで年齢層が同じで、またも僕は若造になった。日曜日でビジネスマンがいないこともあっただろうが、平均年齢はかなり高い。そしてみなさんものすごくワガママである。板さんたちにあーだこーだと自分好みに注文を投げかける。そんなやり取りから、ちょくちょく使っていることがよーくわかった。大相撲やサブちゃんは良しとしても、ここの仲間入りはちょいと早いなとそこそこに切り上げて、安居酒屋で呑み直したのである。夜は更けていきこの店を出ると、豚骨ラーメンに当然替え玉で締めたのだ。どーだい、ナウでヤングだろっ!!
若い頃、演歌禁止のカラオケスナックに行ってました。w 今でこそ JーPOPとか言ってますが、当時はニューミュージックとか歌謡曲なるものばかり歌ってました。あと、聴く音楽はフュージョン(クロスオーバーサウンド)≒今では死語? 当時、中年とはハゲでデブなイメージ。w 私はハゲでもデブでもないが白髪交じりのちょっと肌カサカサ。w 歌声喫茶、ゴーゴー喫茶を馬鹿にしていた世代。フォーク喫茶やライヴハウスを愛した世代。 今となっては、中年やおじさんと呼ばれてもなんの違和感もない。w
しかし、中高年はイヤです、”高”が入ると60歳代とひとくくりにされた感が否めません。ww
すげー、演歌禁止のカラオケスナックがあるんですか。行きたいなあ。
レオ貴さんのおっしゃるとおりで、中高年だとかなり上に感じるんです。突っ張っていきましょう!!
いいですなあ。でも呑みたくなっちまうから、こういうメッセージはやめてください(笑)。
うちらの年代、演歌を好む人はそんなにいないし、それこそ、タメ年の男性演歌歌手いるの?って感じ。
だから、いかにも演歌歌手のコンサート(芝居付き)を楽しむ人は少ないだろう。
今の60前後の方は、70年代に人気を博したフォーク歌手のコンサートにはよく行ってます。
昭和40年世代だと、この役目をするのが奥田民生になるのでしょう。
尾崎豊が健在だったら、どんな楽曲を発表していたのか?
おっさんの機微を表現する歌を作っていたのかな?
竹内さん、コメントありがとうございます。
民生さんにはホント勇気をもらってますね。『拳を天につき上げろ』は今年のカラオケでもっともよく歌った曲です。