最新号の調子がいいようだ。
アマゾンランキングでは有名出版社のメジャー誌に混じって、無名出版社の快進撃が続いている。
さっき近所の大型書店をのぞいたら、発売日に25冊ほどあったのが6冊に減っている。
さらにさらに、取材してもらったTOKYO MXテレビのタメ年プロデューサー(最新号P109参照)から、
こんなメッセージをもらった。
「麹町のいつもの書店で発売日、6冊程度入荷したのを自分で確認し、
今日、書店に並んでいないので店員に聞いたところ全て完売だということでした。
他人事とは思えず、思わずニヤリとしてしまいました」
うれしいじゃないの。ガンガン売れているというだけでなく、
この“他人事とは思えず”というコメントには思わず目が潤んだよ。
そうなんです、この本は共感を軸にしてつくっているつもりで、
その通りに感じてもらえたのかとすごくハッピーになった。
文化放送で邦丸さんが言った“帰る場所”そのものじゃないの。
いやあ、もう号泣っす。
出版不況といわれて久しい。
ネット社会だとか、活字離れだとか、俯瞰で見れば理屈をこねることはできる。
だが、たとえば宝島社の本は100万部とか売っているわけで、
全体で見たら『昭和40年男』よりたくさん売っている雑誌は山ほどあるのだから、
そんな理屈なんかで片付けるわけにはいかない。
自分で自分のフィールドに対して愚痴るのならば、去ればいい。
でもね、そうは啖呵を切ってみてもね、確かにラクじゃないっす(笑)。
雑誌を作り続けてきて、今ほど売ることが大変に感じたことはない。
それはなにも、雑誌に限ったことでなく牛丼だって250円にするほどの、ギリギリの企業努力が必要な時代だ。
牛丼に負けないくらいの力を振りしぼってつくり、こうした評価を得ているのかと思うと純粋にうれしいよ。
ひょっとしたら来年に向けて、ものすごいことが起こっている? スッゲー、いい結果が出る?
これまでの出版人生での実売率(発行部数に対して実際に売れた率。僕の記録は84.9%っす)記録更新…
なんて夢を今は見ながらの年越しを過ごしてもバチは当たるまい。
だってね、正確にわかるのは4ヶ月近く先のことだからさ。
発売から1週間、これまでの4号よりも強い手応えを感じながら、
今年最後のバイク雑誌をつくっている僕です。
さあ、今年もあと一踏ん張りだ。