大編集後記その拾。記憶をくすぐるチェック柄のロッカー!!

S145コンビニの棚の陳列期間は短く、残念なことに書店に比べると返品が多い(泣)。都内では長くても1週間といった印象で、もうほとんどが姿を消してしまった。ここからは書店とネットでの販売が勝負となる。僕がチェックしている大型書店は善戦しているようで、ひとまずホッとしているところだが、PRの手は緩めないぞ(笑)。というわけで、今日もしつこく大編集後記を続けさせていただこう。

今号は新連載が2つある。ひとつは、いよいよ『昭和40年女』の発行に舵を切ったのではと噂(!?)の『大人乙女のノスタルジア宝箱』で、記念すべき第1回は『ベルサイユのバラ』を取り上げた。クラスの女の子が騒いでいるのを記憶しているものの、オンナオンナした世界にまったく無関係の僕は文中に出てくる“ザ・子供男子”だった。姉貴のいた読者さんたちはこの作品にハマったかもしれないが、ほとんどの男どもは無縁だろう。それでいいのだ。なんてったって昭和40年女がターゲットなのだから(笑)。本全体の仕上がりにとっては、軽く変化がつけられてよかったと思う。ピンク色を施したページは、男臭いページで押しまくっている中で異彩を放ってくれている。

そして、もうひとつの新連載が今日の主役だ。タイトルは『型録で読む時代』で、タイトルのまま懐かしのカタログから時代を読み解こうというものだ。こちらの第1回は『ランジエーロッカー』の登場である。このページを見た瞬間「あーっ、あったあった」と叫んだ読者さんの顔が、まるで目に浮かぶようだ。狭い部屋でよく見たロッカーがこんな名称だったことは知らなかったが、友人宅での記憶が鮮やかに蘇った。この新連載が始まらなかったら、永遠に記憶の奥にしまったままだっただろう。

カタログのメイン写真は、ロッカーを引き立てるために若い男の部屋を演出していて、その小道具たちがいい。食器棚の上に置かれた『サントリーオールド』は、当時の地位を誇っているかのようである。その他にも時代を映すモノが散りばめられていて、必見のカタログである。1ページでキッチリとお届けする楽しい連載になるだろうと、僕自身ワクワクしている。編集後記前の最終ページに入れたのは、そんな期待を込めているからだ。まだご覧になっていない方はぜひ書店で確認してほしい。一生思い出すことがなかったかもしれない記憶が、僕同様に鮮やかに蘇るはずだ。

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4件のコメント

  1. ビニールロッカーでしょう!? 今も使ってます。下の方にはエレキギター3本入ってます。(家族に内緒で買ったやつ。総額200万円。w)今もホームセンターで売ってますね。もう一つ買おうかな。ww

    • こんなチープなロッカーに200万円分のギターとは!! しかも3本で!! きっと素晴らしいコレクションでしょうね。中学時代のフェルナン・ストラトと、高校時代のトーカイ・テレキャスを使っている僕と雲泥の差ですな。

  2. 車がいっぱい描いてあるデザインのものを使ってました。
    「ファンシーケース」って呼んでたけど、ちょっとググってみたら商品名だったようですね(^.^)

    • ありましたね、これまた思い出しました。花柄のヤツも当時はよく見た記憶があります。狭い家の収納の知恵ですね。

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