いい週末をお過ごしですか? しつこいようですがワタクシ、最新号のPRとなる大編集後記を続けさせていただきます。
好評いただいている連載特集の『夢、あふれていた俺たちの時代』は昭和51年を取り上げた。この年の出来事を再検証するコーナーでは5つのネタを取り上げていて、そのひとつがモントリオールオリンピックで金メダルを獲得した新東洋の魔女だ。女子バレーに興味がなかった当時だったが、それは大きな過ちだったと後悔させられた今回の記事だ。
この最強チームのエースとして活躍した白井(現姓・高木)貴子さんと、キャプテンを務めた飯田(現姓・神白)高子さんに登場願って当時を振り返っていただいた。その壮絶な練習はまさしく特訓と呼べるもので、昭和のスポ根そのものである。絶対的な王者のソ連に対しての徹底的なマークや、勝つための合宿所での生活は壮絶すぎる。エースの白井さんがセッターとのコンビネーションで繰り出す“ひかり攻撃”のための肉体改造などなど、木綿のハンカチーフを用意して読んだ方がいいだろう。涙なくしては読めない6ページになっている。
お袋が興奮しながらこの快挙を僕に説いていたのを思い出した。元祖東洋の魔女のことも持ち出して、熱く熱く語っていた彼女に対してなぜか冷めていたのは、女の子特有の世界だと思っていたから。この解釈はきっと『アタックナンバー1』のせいだろうな。バカな俺でした。
このバカモノのように当時興味がなかった方も、テレビにしがみついていた方も、きっと木綿のハンカチーフはビショビショだぞ。金メダルに向かって死力を尽くした2人の言葉を見逃すのは、あまりにもったいない。さあ、今すぐ書店へGo!!