昭和40年生まれの行政学者・大西 裕が、第36回「サントリー学芸賞」の政治・経済部門を受賞した。『先進国・韓国の憂鬱 ―― 少子高齢化、経済格差、グローバル化』(中央公論新社)が評価されたもので、先日紹介したばかりの第9回樫山純三賞(一般書部門)に続いての受賞となる。
1979年に創設された本賞は「政治・経済」「芸術・文学」「社会・風俗」「思想・歴史」の4部門に分かれている。毎年、前年1月以降に出版された著作物を対象に選考され、広く社会と文化を考える、独創的で優れた研究、評論活動が顕彰される。
受賞に当たって、大西は「本書に取り組むにあたって私が念頭に置いたのは、嫌韓でも親韓でもなく、対象を突き放して、その国の「リアリティ」を日本の読者に提示することでした」とコメント。客観的な立場から関係を考えたことが高く評価された。贈呈式は12月9日(火)に行なわれ、副賞として200万円が贈呈される。
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