最新号は手にとってもらえただろうか? 今回の表紙は我々を含んで前後の狭い世代にしか理解できないはずだ。その分、わかるヤツにはきっと深く突き刺さっていることだろう。では、今日も元気にPRをさせていただくぞ。
『ケンちゃん』シリーズは仮面ライダーのような中毒性(!?)はなかったが、欠かさず見ていたタメ年男は多いだろう。寿司屋、ケーキ屋に続いて、究極のお店がおもちゃ屋だった。小学2年生のおもちゃが欲しい盛りに、うらやましすぎるお兄ちゃんだ。個人的な印象かもしれんが4歳も上とは思っておらず、親近感を持ってドラマを楽しんでいた気がする。
おもちゃの特集となればこの人に登場願おうと、編集会議ですんなりと決まった企画だ。メインの写真を見ていただこう。年上に失礼ながら『ケンちゃん』のカワイイ雰囲気を維持しながら大人になっている。隣にいたら思わずケンちゃんと声をかけてしまいそうで、当時の親近感となんら変わらない印象だ。
国民的な子役だったケンちゃんのインタビューは、おもちゃ屋の息子を演じた彼が実際にどんなおもちゃにハマっていたか。そして当時の制作現場の微笑ましいエピソードなどなどで構成していて、ケンちゃんらしいと言ったらいいだろうか、明るさに満ちている。『ケンちゃん』シリーズ同様に、刺激よりもほのぼのとした雰囲気を味わっていただけるインタビュー記事に仕上がったぞ。
ちなみに、電気屋の家で育った僕にとっておもちゃ屋や寿司屋は憧れの的だった。電気屋なんていいことはなんにもない。冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなどの母親ツールは新品を使っていたが、テレビやステレオ、ラジカセといった男の子にとって欲しいモノはほとんどが下取り品をあてがわれるのだ。修理のうまかった親父は、お客さんの買い替え相談にはまず修理を勧めるのだが、そこは高度成長期。「新しいの持って来い」となる。古いのを引き上げて、その時点で使っているモノよりも潜在能力があると判断すれば、忙しさの合間をぬって修理を施し代替わりさせる。気前のいいお客さんはまだまだ使えるのに最新機種に変えるなんてこともあり、代替わりはちょくちょくあってその点では楽しかった。が、所詮はお古だ。テレビをリモコンで操作し始めたのは、誰よりも遅かったかもしれないなんてのは電気屋ならではである。それに比べたらおもちゃ屋に寿司屋といったら…。いまだにあの日の気分に戻ってうらやましくなってくる。
今回の特集は全編通じて幸せな気分になれる。作り手サイドの僕が変な話かもしれないが、ページを開いてはほのぼのとした気分を味わえて、仕事疲れには素晴らしい一冊になったと思う。と、強力なレコメンドをさり気なくしているのは少々あさましいが、疲れた男こそぜひ手に取ってほしい。さあ、今すぐ書店へGo!!
ここから我々青春の傑作、”洗濯屋ケンちゃん”が世に出たんですよねぇ。笑
平成乃昭和さん、そのネタは御法度ですよ(笑)。
ケンちゃんも推してた「ウルトラスコープ」。
買ってもらった時は嬉しかったなぁ~。
鏡が割れて用をなさなくなっても、しばらく捨てられなかった(笑)
しかし今持ってたら、即警察に職質されそうなおもちゃだなあ(^-^;
ca-niさんは持っていたのですね。ケンちゃんといい、うらやましいおもちゃライフですね。