今朝、こんな風に梱包された『昭和40年男』の12月号が会社に届いた。28回目となる勝負がもう間もなく始まるのだ。会社に届くのと同じく、印刷所から取り扱いの問屋にも送り込まれている。そこで仕分けされ、同じ発売日の本同士がトラックに積み込まれて全国へと旅立っていく。長きに渡って培われた出版の仕組みに守られて、僕らは発刊を継続することが出来て、大手も零細も関係なく、同じ土俵でお客さんと向き合える。発売日ごとに、全国津々浦々の読者さんにコミットするチャンスをもらっているということだ。
さて、誌面ではとくに騒ぎにしなかったが、今号は5周年記念号である。『昭和40年男』は、2009年の10月29日に創刊した。この誕生日に対して、現在の発売日は奇数月の11日が発売日なのはちょいとお祝いムードを演出しづらいが、実は創刊はあくまでもテストだったことが、このチグハグな誕生日と発売日に繋がってしまったのだ。
『昭和40年男』は僕の思いつきと情熱が推進力になって始めた事業だ。一般的なマーケティングなんてほぼゼロで「イケル」と繰り返しながら邁進した。そもそも、年齢を限定した雑誌なんて類似誌がないのだからどんな調査をしたところで無駄だし、数字を積み上げで雑誌の成功確率がわかるならそんな楽なことはない。ともかくスタートさせる。きっと成功するはずだと、やってる本人は絶対の自信を持っていたが、そんなもんで成功するほど雑誌の世界は甘くない。雑誌だけじゃないですな。どんなビジネスだってみんな自信と情熱を持って始めるのがほとんどだろうが、ちゃんと軌道に乗せるのはたやすいことじゃない。細々とでも継続させていくことは、とくにこのスピー ド社会では困難を極めている。
自信とは裏腹に、1発目が箸にも棒にもかからないような販売率だったらスッキリと諦めることにしていた。だからテスト創刊だったのである。結果、大ホームランとはいかなかったが、そこそこの結果に手応えを感じ、晴れて季刊誌として定期刊行をスタートさせたのが翌年の3月11日だ。さらに2011年には隔月刊に昇格させて今に至り、節目となる5年を迎えられたのはどんだけ喜んでも足りないほどである。
創刊号と今回の5周年記念号には、偶然ながら思わぬ共通点が生まれた。まったく意識はしていなかったのにこんなことが起こるのかと、この偶然がすてきな出来事だと思えてならない。『昭和40年男』ジャンキーの方ならきっとわかるだろう。来週火曜の発売日が待ち遠しい今日である。
福岡博多秘密基地に参加したいのですが予約は必要ですか?
ありがとうございます。
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う~ん、創刊号を知らない子供たちなオレは共通点がわからない(T-T)
このブログの過去を探すと表紙の絵が見えますよ。お時間あったら遊んでみてください。