〆切地獄から三重県鈴鹿に逃走中!!

写真 2-1というわけで、今日は三重県の鈴鹿サーキットにいる。いつも汚い机にへばりついているが、今日は快適なプレスルームで取材だ。全日本ロードレース選手権のシリーズ最終戦で、終了次第会社の机に戻ったら昨日の続きが待っている。タフな毎日だぜ。

今年はカワサキの若き(24歳!!)エースライダー、渡辺一樹選手と仕事でずいぶん絡んだ。夏の8時間耐久レースやカワサキのイベントを通じて彼にふれ、僕自身をさらけ出して付き合ったつもりだ。数々の仕事のおかげで彼の成長ぶりを間近で見られたのは、50歳直前のおっさんにとって大きな財産となった。そしていよいよ今日が今年最後の戦いということで、究極のドタバタの中でここまでやってきたのである。

ここまで6戦を戦って彼のランキングは7位。今日の最終戦は2ヒート制、つまり2試合行なうからポイントの上ではチャンピオンが届くところにいる。現実的にはかなり難しいポジションだが、3位まで12ポイント差だからここまでは完全に射程圏内だ。ちょいと解説すると、今日最終戦はポーナスポイントがつく。通常は優勝者が25のところ、28ポイントで以下、25、23…と2位から6位までは2ポイントずつ落ちていき、7位よりは1ポイントずつ減っていく。ポイントのボーナス制とさらに1日に2レース走るのは、まるで『クイズダービー』のような逆転劇があり得る。やってる方はたまったもんじゃなかろうが、見ている側にとってはおもしろい仕掛けが施されているのだ。予選は雨でちょっと振るわなかったが、2レースとも2列目のグリッドからのスタートだからポジションとしては悪くない。さて、今日のおよそ17時頃には、彼らレーサーたちが命を賭けて戦った1年が終わる。現場でその戦いを見られるのはつくづく幸せ者であり、取材しながらひどく緊張している。送り出してくれた『昭和40年男』スタッフたちに感謝感謝だ。

そしてもう1つ、今日のこの舞台でカワサキよりとんでもないマシンが発表される。『Ninja H2R』と命名されたマシンが世界で初めてそのベールを脱ぐのだ。Ninjaは現在のカワサキのトップブランドであり、H2とはかつての究極のマシンで2サイクルの代名詞のような『マッハ』から取ったもの。ネーミングからして究極なのである。そして驚くことに発表では、このマシンのエンジンは300馬力を絞り出すというのだ。今日午後のピットウォークの時間に、カワサキのワークスライダーでアジア選手権を戦う藤原克明選手が走らせる。バイクの歴史を大きく変えるマシンの初披露に立ち会えることも、ありがたいことこの上ない。

さてもう間もなく、まずは一樹選手の1ヒート目となる。それでは取材に入りまーす。

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