昭和40年生まれの音楽社会学者・東谷 護が編著した書籍『ポピュラー音楽から問う――日本文化再考』(せりか書房/3,000円)が10月20日より発売されている。
テーマは流行り廃りの激しいポピュラー音楽の本質を歴史的な視点から改めて問い直すというもの。外来音楽の受容と消費、グローバルとローカルの交錯する多様な音楽シーンの解明を通して日本の現代文化の再考を促すものだという。
東谷は現在、成城大学文芸学部准教授を務めており、研究テーマは「戦後日本文化におけるアメリカナイゼーション」、「近現代日本の音楽表現史の構築」、「高等教育における初年次教育の教材・カリキュラム開発と教養教育再考」となっている。在日米軍基地内での音楽実践に関する調査を踏まえ、韓国など近隣諸国との比較研究を行なっていますそうだ。著書に、『進駐軍クラブから歌謡曲へ―戦後日本ポピュラー音楽の黎明期―』(みすず書房、2005)、『拡散する音楽文化をどうとらえるか』(編著、勁草書房、2008)、『阿久悠のいた時代』(共著、柏書房、2007)などがある。
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