眠らない東京からの残念な撤退。

あくまでイメージカット(苦笑)。会社近くを走る都バスで、ちなみに使うこなすと便利な路線は多い
あくまでイメージカット(苦笑)。会社近くを走る都バスで、ちなみにうまく使いこなすと便利な路線は多い

前都知事の猪瀬さん(なんだか懐かしい)が都市の24時間化をぶちあげて、そのとば口にと去年の12月から試験的に始まった渋谷と六本木を結ぶ終夜バスが、予定より早めて打ち切りとなるそうだ。個人的な見解としては残念でならない。以前より減ったとはいえ、朝まで遊ぶことが多い僕は『都市の24時間化』構想に大賛成だった。時間を気にせずに遊べる東京になれば、さまざまな新しいビジネスが発生するはずだ。治安や労働環境、エネルギー問題などなど、問題が山積みなのはもちろんわかっているが、新しいマーケットを創造するには必ず問題はつきまとう。それをうまく解決しながら牽引するのがリーダーであり、よりよい明日を作るはずだ。『東京マラソン』だって、第1回開催はひどくネガティブな報道ばかりが踊った。週刊誌は終わった後まで大ネガティブキャンペーンをはり、成功した部分は完全無視しておもしろおかしく叩くだけの記事を展開し、情けない気分にさせられたのは記憶に新しい。だが今や、世界に誇れる大会になり、マラソンは大ブームとなって巨大マーケットを創出した。強いリーダーシップによる成果である。

現知事は猪瀬さんの多くのアイデアがお嫌いなようで、この24時間バスも「典型的な失敗例だ」とこき下ろしたらしい。取引先のお偉いさんが変わると、前任者の斬新な施策をつぶすことがよくあるのは、ビジネスシーンで生きる昭和40年男なら幾度となく経験していることだろう。それと一緒に見えるような批判ぶりである。くどいようだが、新しい芽を育てることには多くの困難がつきまとい、それでも前を目指すから発展があるのだと思う。つぶすのは一瞬でできる。ウチの雑誌だってほとんどすべてが軌道に乗るまで約3年の月日を労したものばかりで、汗と涙を流しながらやっとこさ育ててきた。都政とはまるで次元が違う話かもしれないが、僕はへび年だからかしつこい(笑)。

都はこのバスについてのアピールに消極的だった。試験に踏み切った以上は全力でやるべきだったはずなのに、手つかずに感じられた。本来であればもっと強くアピールして、さらに追加策を打ち出し、24時間バスという点を、都市の24時間化という目標に向けて線にしていく努力がされないままに終わった。失敗へと追い込んでいたようにさえ感じられる。

現知事からは東京オリンピックにも熱を感じられず、祭り好きの僕としては少々心配である。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

10件のコメント

  1. 最終電車をあと一時間遅くしたら結構な経済効果な気がしますねどねぇ、せめて12月だけでも。忍の後輩さん、浅草には無いけど上野駅なら01:30に成田行きバスがありますよ(^^)v。http://www.nariku.co.jp/

    • さすが夜の帝王(!?)、ゆもさんですね。おっしゃるとおり12月だけでもとはいいご提案です。JRさん、よろしくお願いします。

  2. 交通機関が遅くまで動くとサービス残業増えるだけだろ
    さすがは、日本のくず世代の昭和40年生まれだな

  3. 成田からのリムジンバスは浅草界隈でよく見ますが。

  4. 月曜夜のみ、浅草~成田間の深夜バスを希望します。

    • 成田と『浅草秘密基地』を結ぶグッとアイデアです。いろんなところと結べば経済効果は計り知れないですな(笑)。

  5. 利用者が少ないって事?
    夜の弱い俺には解らんが(^^;
    何にしても他にいないのかね。
    手上げたら大将(^^)v

    • 利用者が少ないというより、PR不足でほとんどの人が知らないことと、せっかくのトライの二次的な策を打たなかったからだと思います。残念。

コメントは受け付けていません。