昭和40年生まれのアーティスト・ヤノベケンジと会田 誠がそれぞれ3331 Arts Chiyodaで開催される『DOMMUNE University of the Arts -Tokyo Arts Circulation-』に出演する。
このアートイベントは、映像作家でありグラフィックデザイナー、VJ、文筆家とあまりにも肩書きが多くなりすぎてしまったことで知られるアーティストの宇川直宏氏が主催するインターネット放送局『DOMMUNE』を、スタジオごとそっくりそのまま神田の3331 Arts Chiyodaに移し、さらに多角的に楽しめるように趣向を凝らしたものだ。すでに昨日(9月20日)からスタートし、11月3日までの約1ヶ月半にわたって開催される大規模なイベントとなる。メインは現代の日本のアート界を牽引するアーティストの対談をストリーミング形式でネット配信することだが、対談の模様をスタジオ内でリアルに観覧することもできる。さらに参加アーティスト20名の作品の展示も行なわれるという。元々は公立中学校だった広い施設をそのまま利用している3331 Arts Chiyodaの利点を最大限に活かした試みといえるだろう。
ヤノベケンジは現在『福島現代美術ビエンナーレ 2014 ー氣ー』に作品『Sun Sister Project 2014 in Fukushima』を展示中だ。先日のブログ記事でも、6mもの高さの立像作品の搬入と設置の段階で詳細はお伝えしたところではあるが、すでに照明のセッティングも終え、あとは10月11日の開催を待つのみというところのようだ。ヤノベの出演は9月25日(木)の19:00~21:00。対談の相手は明記されていないので、1人で黙々と喋るのかもしれない。こればかりは蓋を開けてみないとわからないが、どんな話を聞かせてくれるのかという点も含めて、ライブにおける楽しみな要素でもある。
会田 誠は個人的な活動はもちろん、読者の方にはお馴染みのアーティスト集団・昭和40年会の1人でもある。今現在も霧島アートの森で開催中の『会田誠展』でワークショップや公開制作など多忙な夏を過ごした会田だが、同時期にNPO瀬戸内こえび隊が企画する『男木島プロジェクト』へ参加する昭和40年会のメンバー(大岩オスカール、パルコ・キノシタ、松蔭浩之)への気遣いも忘れていなかった。会田誠展の紹介ビデオに出演した際に、男木島プロジェクトのTシャツを着て登場した会田を見たときは男木、いや男気を感じた次第だ。そんな会田が出演するのは10月7日(火)の19:00~21:00。対談の相手は社会学者の毛利嘉孝だ。
タメ年というくくりで上記の二人の紹介に限らせていただいたが、その他にも鴻池朋子、蜷川実花、岡﨑乾二郎、横尾忠則、森山大道氏など、これでもかというほどの豪華な面々が出演を予定している。また、同時開催・連動イベントも多数用意されているので、詳しくは公式サイトまたは電話で確認していただきたい。
<DOMMUNE University of the Arts -Tokyo Arts Circulation->
会 場:3331 Arts Chiyoda 1Fメインギャラリー
期 間:2014年9月20日(土)~11月3日(月・祝)
時 間:展示 12:00~19:00
番組配信 19:00~23:30
入場料:展示のみ ¥800-
番組観覧 ¥1,800- (展示入場料込み/前半後半両番組観覧可能)
問合せ:3331 Arts Chiyoda(03-6803-2441)
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