昭和41年生まれのミュージシャン・オーケンこと大槻ケンヂ率いるバンド・筋肉少女帯が、約4年ぶりとなるアルバム『THE SHOW MUST GO ON』を10月8日にリリースする。
筋肉少女帯については今さら説明する必要もないだろう。何しろ、この記事を書いている最中にも感心させられたのだが、ウィンドウズのデフォルトの辞書で「きんにくしょうじょたい」と打ち込めば一発変換されるほどの存在である。80年代後半の『イカ天』をきっかけに爆発的に盛り上がったバンドブームを牽引した立役者として、またヴィジュアル系バンドの元祖として、僕ら世代はかなりの影響を受けてきた。影響という点でいえば、これは大槻個人の話になるが、僕らが中学生時代に熱狂していた雑誌『ビックリハウス』(パルコ出版刊)の常連投稿者「ビッグムーン大槻」としても、少なからぬ影響を受けているはずだ。タメ年としてのシンパシーを超えて、むしろ嫉妬に近い念を抱く方も多いかもしれない。
まあ与太話はこれぐらいにして、筋肉少女帯にとって通算16枚目となるアルバム『THE SHOW MUST GO ON』について。最近アップされた大槻ケンヂ公式ウェブの『オーケンの、このエッセイは手書きです』のなかで本人も述べているが「~ショーは続けなければならない~何があっても」というコンセプトの元に制作された彼らの渾身の一枚だ。アーバンギャルドのヴォーカル・浜崎容子がゲスト参加した未発表曲『霊媒少女キャリー』や、大槻が作詞を手掛けた『労働讃歌』(ももいろクローバーZのシングル)のカバーなど、全13曲を収録している。初回限定盤では、ミュージックビデオやライブ映像を収めたDVDも付属していてお買い得といえるだろう。
また、10月12日(日)からは東京・赤坂BLITZを皮切りにニューアルバム発売記念ツアー『THE SHOW MUST GO ON』と称したライブツアーも始まる。気になる方は公式サイトで確認していただきたい。
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