数日前に我が『昭和40年男』を隔月発行にしたいとつぶやいた。
隔月、すなわち2ヶ月に一回の発行ペースにしたいということである。
では具体的には?
ずばり、来年3月からというのをターゲットにしている。
すげーっ、ホントか? と、我ながら突っ込みたくなるが、今作っている12月発売号の次からということだね。
正式発表は、新年の出来るだけ早い段階で記者会見を開きたいと思っている(笑)。
そして、そこに付随するのが独立創刊というヤツだ。
出版社として歩んだ10年でも解説したが、雑誌を増殖させていく場合、我々のような小さな出版社は
いきなりの創刊というのはまず不可能で、自分のところが持っている雑誌の増刊号として発行するのだ。
「なに言っているのかよくわかんなーい」
うむ、なんの役に立つかはわからんが詳しく解説しよう。
雑誌の世界はいまだに問屋が強い業界である。
この時代になんでこんな古い習慣なんだというところもずいぶんと残っていて、
その1つが雑誌を発行するための認可を取り付けなければならない点である。
それを我々は俗に出版コードと呼んでいる。
問屋さんが流通その他で使うための整理番号だが、むやみやたらと乱発すると
問屋さんにとって事務手続きや諸々の作業がどんどん増えてしまうことにもつながる。
それに仮に登録をしたけれど、すぐに廃刊となってしまうと無駄以外のなにものでもない。
ところが大手さんは鳴り物入りで登録して創刊させる。
まっ、問屋さんにとって大のお得意さんなのだから認めましょうというところだね。
なぜそうするのか? 書店で見つけやすかったり、買いやすかったりするからだ。
たとえば書店で『昭和40年男』が見つからなかったとき
『タンデムスタイル』の臨時増刊と言った方が早く見つかる。
書店に置いていなかった場合の注文もスムースにいく。
先ほども書いた通り、整理番号なのであるから番号とともに
『タンデムスタイル1月号臨時増刊 昭和40年男』と登録されるのだ。
ごくまれであるがバイク雑誌のコーナーに並んでいるのをみたときは本当に悲しかった。
中身なんかみないで『タンデムスタイル』の増刊だからということで置いてしまうのだ。
些細ではあるが読者さんの混乱はゼロではない。
アマゾンのランキングでも『タンデムスタイル臨時増刊』の文字はつきまとっている。
大手さんのように大量の広告を投入しての鳴り物入りで発刊となれば、そんな面倒なことはしたくない。
「ついに登場、40代向け女性ライフスタイルブック、○○創刊。
書店ではタンデムスタイル1月号臨時増刊とお求めください」
なんて広告だとわかりづらいものね。
現在の僕たちは、ちっぽけなそんな存在なんです。
つづく。