大編集後記その参。ヴァン・ヘイレンの衝撃。

本日発売です!! もう手に入れたでしょうか? あの表紙はレジに運びづらいとのご意見をいただいてますが、無事に買えましたか? 明日がパーッと明るくなる昭和40年男を、ぜひみなさんご購入ください。では、最新号のPR『大編集後記』を続けさせていただこう。

ヴァン・ヘイレン
今回の特集は『海の向こうからやってきた衝撃』とした。洋楽好きの俺たちだから、当然ピックアップしようと取り組んだが、昨日お伝えしたアンドレ・ザ・ジャイアントに比べるとやや難航した。ロックシーンの歴史の中で、衝撃といえばジミ・ヘンドリックスが最大級であろう。ボブ・ディラン、ビートルズ、ジャニス・ジョプリン、レッド・ツェッペリンなんかも衝撃と呼ぶにふさわしい。だがこれらはすべて後追いで聞いたサウンドである。リアルタイムで俺たちが衝撃を感じたミュージシャンとなると混沌としているのだ。

僕個人の意見では断然ポリスだ。ホワイトレゲエと呼ばれた個性的なサウンドと、スティングのハイトーンボイス、そしてなんといってもあのスリリングなビートはいまだに世界一だと思っていて、そのデビューにつき合えた昭和40年男は幸せだと常々言っているほど、僕はポリスジャンキーである。が、冷静に考えてみると僕のように感じた昭和40年男は少ないだろう。通好みとまでは言わないが、誰もが愛したバンドではなかった。そこで次に候補にあがったのはトトだ。それまでの進化を何年分か超越した高い演奏力で、とくにジエフ・ポーカロが繰り出すビートはポリスのスチュワート・コープラントと並んで20世紀の奇跡だ。ファーストアルバムのド頭をインストナンバーで決めたのも衝撃に値する。と、確かに値するのだが、そのサウンドがまとまりすぎているのが衝撃という言葉とのマッチングでイマイチ悪く感じてしまう。キチンと精査してみたら衝撃なんですといった、若干説教臭い記事になりかねない。そこで浮上したのがヴァン・ヘイレンだ。

エドワード・ヴァン・ヘイレンのトリッキーでありながら超ハイテクなギタープレイは、まさしく衝撃というにふさわしい。うねりのある重厚なビートから、突っ込みガンガンビートまで自由自在に操るバッキングも痛快である。デビューシングルの『ユー・リアリー・ガット・ミー』のイントロは、鉄のかたまりのような質感を感じさせる強い押しにガツンとやられた。ファーストアルバムに収録されたギターインストの『暗闇の爆撃』は、ロックギターの歴史に永遠に刻まれるだろう。もちろんバンドとしてのサウンドも強烈で、衝撃が似合う。こうして今回の特集に加わることになった。

ゴキゲンなファーストアルバム『炎の導火線』を聞きながら、同じくらいゴキゲンな『昭和40年男』を読み込んでくれ。

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6件のコメント

  1. なんどもエディのライトハンドの練習しました。
    ボーカルがサミーヘイガーになった5150も良い曲多かったです.

    • DJ OGIさん、ありがとうございます。
      僕も『イラプション』を猛特訓しました。ギターってこんな音色も出るんだって、弾きながら不思議な感覚を味わったものです。

    • 平成乃昭和さん、即買いありがとうございます。楽しんでいただけてるでしょうか? ぜひご感想を聞かせてください。

  2. 親分大変です。
    本当に横浜方面出荷しましたか、朝から10軒以上のコンビニ確認しましたが1軒も在庫がありません。
    売り切れてるのかなぁ、それなら好いのですが。
    洋楽にそんなに疎い方ではなかったがヴァン・ヘイレンは名前しか知らず、1984を高3の時に思わずジャケ買いしたのを思い出すわ、結果俺の中では今までで1番の当りだったんだが。

    • 浅野さん、10軒以上ものご確認ありがとうございます。
      おかしいなあ。コンビニも書店も一括で問屋に任せっきりなので、どのような配り方をしているのかは把握できていないのですよ。
      『1984』をジャケ買いとはセンスいいですね。

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