トヨタは、四輪駆動車『ランドクルーザー“70”シリーズ』を期間限定で受注発売した。
84年に誕生したランドクルーザー“70”は、悪路走行に適したヘビーデューティな仕様で発売されていたクルマ。その後30年にわたって世界各国で発売されたが、日本国内では2004年に販売を終了している。今回はその“70”シリーズの復活を望むファンの要望に応えるべく、誕生30周年を記念した期間限定での再発売としている。
今回発売の『ランドクルーザー“70”シリーズ』は、ラダーフレーム構造による高い堅牢性・耐久性や、V6・4.0Lガソリンエンジンとパートタイム4WDを組み合わせて実現した高い走破性など、これまで培ってきたランドクルーザーの特長をそのまま継承して復活を遂げた。
一方で、内外装デザインや安全装備などは現代的で時代に合った仕様としている。また、過去に発売していた4ドアバンに加え、国内で初めてダブルキャブピックアップトラックを追加し、ラインアップを充実させた。
フロントフェイスなどのデザインは一新されたものの、ランドクルーザーらしい質実剛健さは随所に継承され、トランスミッションも5速マニュアルのみという設定になっている。電動ウインチなどのオプションも用意され、ランドクルーザーのファンには興味深い発売となった。
スペックは、エンジンが3,955ccのV型6気筒DOHCで、最高出力は231PS/5,200rpm、最大トルクは36.7kgf・m/3,800rpm。駆動方式はパートタイム4WD、ミッションは5速MT。バンのサイズは4,810 × 1,870 × 1,920(mm)、車両重量は2,730kg、ホイールベースは2,730。ピックアップのサイズは5,270 × 1,770 × 1,950(mm)、車両重量は3,095kg、ホイールベースは3,180。価格はバンが360万円(消費税込み)、ピックアップが350万円(消費税込み)となっている。生産は2015年6月30日生産分で終了としている。