暦の上ではもうとっくに秋だが、夏をあきらめるのは幼少の頃より今日、8月31日だ。小中学生の頃は山と積まれた宿題との決着をつける日だった。高校時代は自分を成長させてくれた経験の1つひとつを思い出して、感傷的な気分を味わいながら音楽を聴く日だった。それ以降も、この日はセンチメンタルな気分を味わいながら、かつての宿題の恐怖を思い出して震えている(笑)。
夏生まれの僕にとっては50回目の節目となる夏だった。去年は、長年続けてきた『鈴鹿8時間耐久レース』の取材が途絶えたことを強く憂いていた。もうこのままフェードアウトしようと思っていたところ、大きなイベント仕事を仰せつかった。合間に僅かながらだが取材もこなすヘビーワークとなったが、これは今年一番の想い出になった。白状すると、5本こなしたイベントの最終回は、多くのお客さんのいる前で不覚をとってしまったのだ。涙は見せてはならぬ。これは多くの昭和40年男が擦り込まれてきた教育だったのではないか。僕もいつも親父に言われていた。
「男ってのは、この世に生を受けてオギャーと泣いたときと、親父お袋が死んだときの3回しか泣いてはならぬ」と。学校でも涙を見せればもうそいつの強さランキングは最下点に落ちる。昭和40年男にとって涙は絶対禁物なのに、こともあろうに僕は公衆の面前で泣いた。お客さんたちとスタッフのあたたかい気持ちにやられてしまったのだ。とても恥ずかしいことながら、いい想い出だとしまい込んでおくことにしよう。
原因はよくわからんが、毎週月曜日の読者ミーティング『浅草秘密基地』は最近なんだか雰囲気がよく、楽しさが増していることもこの夏のいい想い出の1つだ。「ガハハ」を繰り返す皆さんとの楽しい時間は、秋になっても変わらずにあってほしい。と、ちょっと強引に話を持っていったのは、明日は〆切作業で中止ですよと伝えたかった(苦笑)。申し訳ないが、翌週の8日に大勢で集まって、夏の想い出を語り合いましょう。
子供が小さな頃と比べると家族の想い出を作れないのは寂しい限りである。我が家は若気のいたりで子供が早く生まれた。その息子が中心だった生活はもう忘れそうなほどに遠い日々で、家族旅行を楽しんでいる同世代がチョッピリうらやましい。そんなまだつき合ってくれる子供を持つお父さんは、夏休み最後の今日をめいっぱいの子供サービスデイにしてあげたらいかがだろう。晩ご飯の食卓にちょっとだけいつもと違う演出をする。
「今日はお父さんが一品作ったぞ」なんて、ヘタでもいいから料理を出したらきっと盛り上がるだろう。そして家族でこのひと夏の成長を語り合うのだ。今日は幸いにして日曜日だし、今から買い物に出かけてじっくりと1皿を作り込んでくれ。頑張れ、お父さん。いや、それとも僕の幼少のときのように宿題の手伝いで徹夜ですかね。それはそれで、頑張れお父さん!!
いい写真ですねぇ(^^)
お父さんは今日はちょっとだけ競馬で勝ったので、ちょっとだけいい肉を買って焼き肉です(^^)v
もう一踏ん張りですか?
ありがとうございます。携帯でこんなにきれいに撮れるのだからすごいですよね。
競馬の勝利おめでとうございます。いいですね、焼き肉。おおいに楽しんでください。僕ももう一踏ん張りしたら、暴飲暴食します。