機能が昭和40年男の悲哀を凌駕した!? 今や愛しているカバン。

カバン腰痛対策にと、背負えるタイプのカバンを選択してしまった悲哀を先日語らせてもらった。だがその舌の根の乾かぬうちに、コイツはすばらしき相棒に昇格した。

写真の分厚く膨らんだカバン(サイズがわかるようにイヤホンを置いた)は、先週末の出張4日間を支えてくれたもの。帰宅した時に撮影したもので、マチを全開にして下着とシャツを詰め込んである。パソコンにカメラ、それらを支えるシールドや予備のバッテリーや、歯ブラシにひげ剃り、鼻毛処理用の毛抜きなど洗面用具までも収納してある。移動中に読む雑誌と本が各1冊ずつ入って、もちろん仕事だから手帳やノート、プレゼン資料などなど全部ぶち込み、ホテルの部屋飲みで残ってしまった『いいちこ』のワンカップまで収められているのだ。

革製の薄い仕上がりのカバンでクールに決めていたこともあった。この頃は2つのカバンを使い分けていて、出張用には大きめのやはり革張り(風の合皮)のカッコいいものを使っていた。カバンそのものが両方とも重かったが、当時はパソコンを持ち歩かなかったから総量は断然軽かった。やれやれパソコンなのだ。

だがこうして見事に収納され、なんといっても背負って歩けるのはかつての出張よりグーンとラクチンで、なんだかうれしい4日間だった。ホテルの部屋に戻り、シャツを取り出してもあまりしわが気にならないほど余裕がある。仕事をがっちりとサポートしてくれている喜びが、徐々にカバンへの愛着に変わっていったのだった。

初代の携帯電話が、同じように機能にほれて愛に至ったアイテムだなと当時の相棒を思い出した。僕は携帯を持つのにかなり抵抗して、おそらく社内で最後に持った男だ。最終的には会社のイベント時の連絡用として購入した、お役御免になりかけていたものを会社から強制的に持たされたが。女の子ぽいオシャレなヤツで、僕のキャラとはまったくつりあわない。初めは嫌で嫌で仕方なかったのだが、使っているうちにその便利さに心を開き、徐々にその乙女チックなフォルムを受け入れ、いつの間にか愛していたのだから人生なんて何があるかわかったもんじゃない。

今日もカバンにいろんなものを突っ込んで、やる気満々のいい気分で出社した僕だ。頼もしくサポートしてくれる、6,000円ちょっとのバーゲン品に大満足である。

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2件のコメント

  1. 先日の記事とともにわかります。その気持ち。
    若い頃は通勤時と仕事時はシューズもズボン(というのもおっさん?)も履き替えてましたが最近は上着をかえるだけ。
    そしてかばんはバックパックに。
    当時は吉田カバンの青バッテンのニューライナーのボストンバッグでした。
    今は8000円の「NIXON」のバックパック。
    ポケットが少ないんであんまりビジネスには向きませんが基本中身は手帳と弁当と水筒だけですから、背負えるのは大助かりですね。

    • ありがとうございます。
      僕も吉田カバンを愛用してました。修理を2回施して、長い年月に渡って僕を支えてくれた相棒です。今も大切に保管してますよ。

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