「これかっ、これなんだな」と心でつぶやき、仕事なんだから倒れるわけにいかないとスポーツドリンクを飲み、首と頭に水をぶっかけた。7月の最終週に鈴鹿サーキットで行なわれた「鈴鹿8耐」の3日間取材の初日に体験したのは、おそらく熱中症だろう。まず手足が痺れてきた。そしてフラッと頭が横にずれるような感覚が出てきて、まっすぐ歩いていないような感覚を味わい、やがて首筋に寒気を感じた。クーラーの効いたプレスルームに逃げ込み、前述の治療 (!?) を施したのである。
今回の仕事は、カワサキのステージイベントでMCをこなす。合間に取材もしたいから、カワサキのブースとプレスルームとピットを行ったり来たりしなければならない。これが結構な距離である。ステージイベントでしゃべる以上、レースに関する情報をできるだけ自分なりにとらえて伝えたいという気持ちが強く、この往復を多くすればするほどMCのレベルが上がることになると考えていた。覚悟の上だったから、2ヶ月ほど前から体重を削り、時間を見つけては走り込んで臨んだから自信はあった。
バカだった。ちょっと張り切ってもいた。初日の朝早くにカワサキのブースに入り、一通りの打ち合わせを済ませて「では行ってきます」とプレスルームに向かった。この翌々日の決勝スタート時とゴール時にはプレスルームかピットでその模様を見て、そしてできるだけ早くブースに戻ってトークを展開する予定になっている。念のためタイムを計測しておこうと走ったのだ。これがいけなかった。プレスルームに入って汗びっしょりの体を冷ました後、ピットへの挨拶のため再び灼熱地獄へと出ていった時に徐々に症状が現れたのだった。
早めのケアでなんとかなったものの、もしもこの日にステージイベントがプログラムされていたらと考えるとぞっとする。結局この日は頭がフラフラする症状は取れず、おそらく声を張ることはできなかっただろう。それでもきっと無理をして、ステージで倒れて救急車を呼び、翌日以降のプログラムをキャンセルなんて事態になっていたかもしれない。結果オーライで、よくない方のたらればだからこうしてネタにできるが、ホントに逆だったら今頃ふさぎ込んでいたことだろう。年齢のせいなのか、暑すぎたせいなのか、あまり前者とは考えたくないがお互いに気をつけましょう。では最後に、ちゃんと取材したんだぞとの証拠になるサービスショットをどうぞ (笑) 。
昭和40年男は熱中症になってはいけない。
なっていいのは「日射病」だけです(*・ω・)ノ
hikoさんのおっしゃるとおりです、僕らにとっては日射病ですね。訂正しましょう『日射病を体験した昭和40年男』です。
一昨年、仕事中になりました、熱中症。
お互い気をつけないといけない・・・歳・・・。
320さん、ありがとうございます。
歳…、ですかね。今回は残酷にソレを知らされた気がしますが、まだまだ知らないふりを決め込んでいこうと思います。