昭和40年生まれの音楽家・有馬純寿が、シュトックハウゼンのオペラ「リヒト(光)」から「歴年」(雅楽版と洋楽版)の上演に音響担当として参加する。
『リヒト(光)』は上演時間29時間に及ぶ、ドイツの前衛作曲家カールハインツ・シュトックハウゼン(1928-2007)による巨大オペラである。本作は音楽プロデューサー・木戸敏郎のもと国立劇場が10周年を記念して委嘱し1977年10月31日と11月1日に国立劇場第22回雅楽公演として、初演された『歴年』から始まったとされており、今回は初演以来37年間封印されていた1977年の雅楽版と、その後オペラの一部として完成された洋楽版(日本初演)が上演されるという。
両上演において、有馬純寿は音響担当として参加する予定。有馬はコンピュータを用いた音響表現を中心に、ジャンルを横断する活動を国内外で展開するサウンドミュージシャン。近年は音楽プログラミング言語「Max/MSP」を用いた音楽制作などの実験的音楽をベースに活動している。アート、演劇、パフォーマンスなど、さまざまな分野のアーティストとのコラボレーションも多く、音楽作品以外にもサウンドインスタレーションやネットワークアートなどの多様な作品を発表。2005年より帝塚山学院大学人間文化学部准教授も務める他、会田誠、小沢剛、松蔭浩之ら昭和40年生まれのアーティストグループ・昭和40年会にも参加している。
その有馬が参加する『歴年』の公演詳細は下記のとおりだ。
■ザ・プロデューサー・シリーズ 木戸敏郎がひらく 「20世紀の伝言」
『リヒト』から歴年(1977)/雅楽版(新演出)
日時:8月28日(木) 19:00(18:20開場)
場所:サントリーホール 大ホール(東京都港区赤坂1-13-1)
音楽監督:木戸敏郎/共同演出:木戸敏郎、佐藤 信/照明:齋藤茂男/音響:有馬純寿
映像:吉本直紀/衣装:今村あずさ/演出助手:恵川智美/舞台監督:小栗哲家
■ザ・プロデューサー・シリーズ 木戸敏郎がひらく 「21世紀の応答」
オペラ『リヒト』から「火曜日」第一幕 歴年(1979)/洋楽版(新演出)
日時:8月30日(土) 18:00(17:20開場)
場所:サントリーホール 大ホール(東京都港区赤坂1-13-1)
音楽監督:カティンカ・パスフェーア/演出:佐藤 信/照明:齋藤茂男/音響:有馬純寿
映像:吉本直紀/衣装:今村あずさ/演出助手:恵川智美/舞台監督:小栗哲家
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