夕べは酒を我慢して、今日のためにパワーを溜め込んだ。9時半から1発目のトークが始まり、12時、14時、17時に約1時間ずつのイベントが4回プログラムされていて、さらに決勝終了直後の19時40分からラストのイベントが組まれている。レースの結果次第では、何時間のトークを展開してもいいことになっていて、取材もするからプレスルームとピットとイベント会場を行き来する、かなりタフな1日になりそうだ。戦っているレーサーに比べたら罰が当たってしまうかもしれないが、イベントMCをこなすようになって15年以上の仕事歴のなかではもっとも長丁場となる。さて、果たして体力は保つのだろうか。
8耐ではピットインの回数を7回にできるか否かは技術の見せどころである。現代の8耐は、スプリント並のタイムでラップしていく。その速度域で走らせることができるパワーを維持しながら、燃料の消費を考慮してピットインの回数を減らすことが必要で、つまりパワーと燃費をいかにバランスさせるかの実験現場となる。メーカーとしては市販車の開発に活かせるかもしれない技術を得ることになるのだ。そんな風にあれもこれもと技術を磨く試行錯誤を繰り返すのがレースだ。
そして、観ている者には感動をくれる。命を賭けてサーキットを走るライダーたちから大切な“何か”を教えてもらえるのだ。極限で戦うライダーが、トップでゴールを決めた時に見せる姿を見る度に、レースのすばらしさを再認識させられる。『鈴鹿8耐』は時間が長い分だけドラマの数々が生まれ、ピットワークを含めたチーム力が勝利に繋がるから、なおさらその感動は大きい。12時間後には表彰台の真ん中で微笑むライダーの姿を見ることになる。いよいよ待ちに待った決勝だ。
今日のレースの模様はBS12で生中継される。会場に来られなかった皆さんは、ぜひテレビでおつき合いいただきたい。冷えたビールと涼しい部屋で熱いレースをぜひ楽しんでほしい。ちょっとオタクなネタだが、8耐の表彰式では一部の昭和40年男にはたまらない曲がいつも流れる。アイドルバンドからハードロックバンドに変貌を遂げたLAZYのラストアルバム『宇宙船地球号』に収められた、表彰式にふさわしい“あの曲”だ。昨日行なわれた4耐では変わらずに流れていたから、きっと今日も変わっていないのではないだろうか。LAZYファン必見の8耐でもある(中継で音が拾われるかはわからんが。笑)。
おはようございます。
朝の誰もいないサーキットは良いですねぇ。
LAZYの解散ツアーを観に行った人間としては現地に
行くべきでしょうがテレビ観戦で我慢します(笑)
やっぱあの曲ですかね!
暑い中大変とは思いますが頑張って下さい。
そうなんです。これから始まる壮絶な戦いが想像できない静けさですよ。
テレビはご覧になりましたか? 僕は表彰式のときはイベント中で聞けなかったのでちょいと心配です。