昭和40年生まれの狂言方・野村万蔵が7月27日にNHK Eテレにて放送される『古典芸能への招待』に出演する。
野村万蔵は和泉流狂言師で人間国宝・野村 萬の次男として生まれる。歴代当主が“野村万蔵”を名乗る野村家は300年の歴史と伝統を誇り、江戸時代には加賀前田藩のお抱え狂言師として活動し、明治維新後は東京で狂言の名家としてその名を馳せて来た。そして次男であった万蔵は、2000年に、明治時代に絶えていた万蔵家の分家である『野村与左衛門家』を150年ぶりに再興し、『二世与十郎』を襲名。しかし、2004年に万蔵の兄が死去したことに伴い、翌年に『九世野村万蔵』を襲名し、本家の当主となった。以降、万蔵は狂言界の先端に身を置きながら国内での活動はもとより、海外公演やファミリー向けの公演、タレントの南原清隆と現代狂言を開催するなど、古典芸能を広める多彩な活動を展開している存在だ。
今回、出演するのは7月27日(日)21:00~23:00に放送されるNHK Eテレの『古典芸能への招待』で、能「屋島~大事・奈須与市語なすのよいちかたり」に登場する予定だ。解説は武蔵野大学客員教授の羽田 昶氏、司会は石澤典夫アナウンサー。
12月23日(火)には横浜能楽堂舞台140年祭として横浜能楽堂企画公演『明治八年 能楽の曙光』にも出演予定の野村万蔵。能や狂言などの古典芸能と聞くと尻込みしたくなるかもしれないが、意外に知識がなくても楽しめてしまう。タメ年・野村の舞台を、まずはテレビで体験してみてはいかがだろうか。
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