カワサキを背負って戦う23歳の健闘を心から祈る。

昨日は神戸のメリケン波止場でバイクイベントの仕事だった。営業や打ち合わせなどの仕事をドッキングさせて、3泊4日で兵庫と大阪を行ったり来たりして、今日は名古屋の打ち合わせで仕上げてハイエースに揺られ、ついさっき東京に戻ってきた。そしてこの後は、毎週月曜後のお楽しみ『浅草秘密基地(皆さん来てね!!)』へと向かう。充実した日々だぜ!!

昨日のイベントはカワサキとウチが共催で展開している『カワサキ・オーナーズ・U29・ミーティング』だった。最近若者がバイクに戻ってきている。そこでなにか仕掛けたいとのカワサキからのオーダーにこの企画で応え、3年前の秋から始めたものだ。カワサキとは、1998年から『カワサキ・コーヒー・ブレイク・ミーティング』と呼ぶミーティングイベントを共催するようになって、毎回2,000人前後のライダーを集めるまでに育て上げた。この由緒正しい(!?)イベントに追加するカタチの『カワサキ・オーナーズ・U29・ミーティング』だ。その名のとおり、カワサキに乗っている29歳以下に絞り込んだイベントで、本来であれば来年50歳を迎える僕がこの仕事に絡むのはどうかとも思うところだが、諸々の事情でMCを担当することになり毎度若者たちをいじっている。昔ご近所にいた、がんこでうるさいおっさん役と思っていただければいいだろう。

ゆとり世代と一括りにしてはならないことを知った。そもそも僕らだって新人類と呼ばれて括られ、嫌な思いをしたのと一緒で、今の若者だってきっとおもしろくないはずだ。年齢差は大きいから、なにを考えているのかわからないことがあるのは仕方ないことだが、毎度たくさんの若者相手に仕事するのは大いに刺激になっていて、このイベントを通じて若者に対する理解が深まった。自分自身にとっても有意義な時間で、昨日も楽しく過ごしたのだった。

今年はこのイベントに、現在23歳になる若者がゲスト出演してくれている。カワサキと契約して日本国内最高峰のレース『JSB1000』を戦う、渡辺一樹選手(現在ポイントランキング4位!!)だ。イベントでは彼とのトークショーがプログラムされていて、これが実に楽しい。ちょっと上から目線になってしまうが、契約1年めだった去年と今年でガラリと変わった。去年はチームになんとかついて行こうとする男の子だったが、今年はカワサキの看板を背負って走る“男”にまるで変貌を遂げたと感じさせる。ふた回り以上年下ながら、彼の言動には強く刺激を受けている。ありがたいこっちゃ。

写真 5

幾度となくこのブログで騒いできた、今年は『鈴鹿8耐』にも参戦する。夏の過酷な戦いにカワサキの看板を背負って挑む日がもう近い。昨日のトークショーではこのビックレースの話題をたっぷりとお届けした。
「表彰台の一番高いところを目指す」とトークショーでは堂々と語ったが、たやすいことでない。エースライダーでベテランの柳川 明選手がつい先日のレースで転倒してしまい、いいイメージで『鈴鹿8耐』にのぞめなくなった。渡辺選手にかかる負担がそのまま増えてしまったことになる。23歳にしてより大きな期待を背負い込むことになったのはシンドイだろうが、おそらくまた一歩男を磨くことだろう。先週末の彼のブログに、8時間を戦う男の心情を綴った見事な言葉があった。

いわゆる一般的な生活をおくる多くの人にとって、日常となにも変わらない週末なのかもしれない。

いまこの文章を打ち込みながら確実に進んでいく時間。1秒、2秒、3秒…。いくら0.1秒を争うレーシングライダーとは言っても、日々常に過ぎ去る1秒1秒を意識しながら生活している訳ではないけど。ただ。ふとした瞬間に「そっか。この1秒は鈴鹿の10秒カウントダウンへ進んでるんだ。」と気付くときがあったり。

「8時間」
長いのか、短いのか。進んでいる時間はみんな同じでも感じ方は様々。8時間を誰よりも速く走るために戦うチームやライダーにとってただ過ぎて行く時間ではないのは間違いないし、
「なにが起きるか分からないのがレース」
でも実際には走るライダーやチームにとって、常に何かが起こっていて「何も起きない」時間なんて1秒だって無い(以下続く。全文はコチラからどうぞ)

「気負うなよ」「背負い込みすぎるなよ」と、ありきたりことしか言えないおっさんだ。修羅場となることだろうが、どんな結果になろうと今年の夏は彼を大きく成長させるだろう
「気負うなよ」「背負い込みすぎるなよ」と、ありきたりことしか言えないおっさんだ。修羅場となることだろうが、どんな結果になろうと今年の夏は彼を大きく成長させるだろう

昭和40年男読者の皆さんもつき合っていただけないか? 僕はカワサキブースでMCを担当してイベントを展開する。『カワサキ・オーナーズ・U29・ミーティング』を土日に1本ずつと『カワサキ・コーヒー・ブレイク・ミーティング』は同じく5本がプログラムされて僕も耐久だ(笑)。会場で読者さんと会えたらきっと疲れがぶっ飛ぶだろう。もっとも疲弊しているはずの日曜日3本目(この日は4本を予定)の『カワサキ・コーヒー・ブレイク・ミーティング』終了後に、そのまま『昭和40年男』読者プチミーティングをおこないましょう。って、記念写真を撮る程度ですが、どうか僕に力をください。そして、僕が心から声援を送る渡辺選手とチームグリーンに力をくれ。チケットは今すぐ、ウチが運営しているここからどうぞ。

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