去年の暮れあたりから、家の近所にあるブランコのフレームにぶら下がりを始めた。週に1〜2度程度だったが、1年以上に渡って悪化傾向だった腰痛が少しずつ軽減した。それともうひとつ、大きな効果効能が身長が伸びたことだ。僕の身長は、もっとも高かった高校生時と比べると5cm近く縮んでしまった。健康診断の度に3〜5mm縮み続けていた昨今なのだが、今年は3mm伸びたのである。こいつに歓喜した僕は、ブランコに行くペースを上げ、ついにはコイツがあれば雨が降っても夜中でも気軽にいつでもぶら下がれると、昔懐かしのぶら下がり健康器を購入したのだ。
購入時はブランコに比べて細いバーに手こずり、ホンの10秒程度しかぶら下がれなかったが、購入して1ヶ月以上が過ぎた今ではかなり長時間ぶら下がれるようになった。ブランコの時も同様で、おそらく当初と比べると何倍もの時間が可能になり、今では双方同じくらいの時間をブラブラできて、その時間はドンドン伸びている。
健康器を買ったのにブランコも継続して使い分けているのは、同じぶら下がりなのだがまるで異なる感覚だからだ。ブランコの太いバーは手を引っ掛けるような感じで腕に効く。一方の健康器は握力でがんばっている感じで、目的は腰を伸ばすことながら鍛える場所が違うのがいい。それとブランコまで歩くのは、プチ散歩のようないい気分を味わえるというのもある。僕が住んでいる団地は新聞が玄関まで届かず、1階の郵便受けまで取りにいく。そのついでに、朝の空気を目一杯吸い込みながらブランコへと向かうのは、仕事へのやる気も上がって俄然いい。ただ、ご近所ではちょっとした話題になっているようで、女房は多くの奥様にからかわれているようである。
腰痛は劇的な改善が見られている。この〆切の泊まり込みで、ぶら下がれなかったことと長時間のイス仕事で若干のぶり返しはあったものの、今朝のブランコぶら下がりで解消である。3日空けてしまった腰は縮んでいるのがわかるくらい気持ちよく、まるで腰椎が喜んでいるかのような気分だった。腰痛で悩んでいる昭和40年男は少なくないだろう。僕の場合はたまたまこの方法がピタリと合っただけかもしれないが、ぶら下がること自体はきっと悪くないはず。ぜひお試しあれ。