おっさん大奮闘!! 29歳以下のバイク乗りたちとイベント。

昨日は神奈川県の大磯ロングビーチの駐車場を借り切って、『カワサキ・オーナーズ・U29・ミーティング』というバイクイベントの仕事だった。数年前にカワサキのバイクが若者に大ヒットしたことからスタートしたイベントだ。若者のバイク離れが叫ばれていたなかでの大ヒットに、業界は大いに活気づいた。だが、バイクは楽しく乗れるまで時間のかかる乗り物で、早々に手放してしまう者が少なくない。せっかく戻ってきた若者を手放したくない。それを防ぐには走りに慣れるしかないのだ。そこで、この層だけが参加できるイベントを展開して、会場へと走ることで自然に距離を重ねてもらう。さらにイベントを通じてバイクのすばらしさをアピールし、会場で出会った者同士で仲間になり、末永くバイクを愛してもらいたい。そんな気持ちでカワサキと一緒にスタートさせたのだ。

若者をどのようにくくればよいのか迷ったが、29歳以下のミーティングとした。カワサキとうちの会社の共催で『カワサキ・コーヒー・ブレイク・ミーティグ』という、1998年より開催している由緒正しい(!?)ミーティングがあるおかげで、入門バージョンのような位置付けにでき、なんで若者にだけという不公平感なく展開できているのはナイスだ。

昨日も若者たちに囲まれていろんな話をした。先日このブログで書いた、男女の話題にはさすがにふれなかったが、バイクを趣味として選んだ連中は元気で明るい。「最近の若者は~」なんてしかめっ面してネガティブを言うおっさんたちは、この会場の若者にきっと驚くだろう。積極的に話しかけてきてはなにかを吸収しようとする。

バイクは基本バックギヤのない乗り物だから、バイクに乗る人間たちはそこを強調して、前だけしか見ない人種なんだと自己満足したりする。守られていない乗り物だとか、基本は1人で乗る孤独な乗り物なのだとか、ナルシストになれる要素がたくさんあって、それを噛み締めながら楽しんでいるバイク乗りは多い。そんな意識は若者たちにもあって、それぞれ小さな誇りを持ったライダーが多くうれしい限りだ。

残念ながら昨日は雨だった。かつてこのイベントで土砂降りになり、13人しか来なかったことがある。これはカワサキの冠をつけたイベントとしては最低人数を記録して、おそらく未来永劫破られることはないであろう伝説になっている。『カワサキ・コーヒー・ブレイク・ミーティグ』だと、降っても最低でも500人程度は集まるのは、ベテランライダーたちは雨対策が上手になっているから。それとツライ道中を駆けつけた想い出は、より心に刻まれることを経験上知っているからだ。比べると若いライダーは雨に弱い…と決めつけて、13人の記憶がよぎり心配した朝だった。ところが「来ちゃいましたよ」と、バイク乗りらしい誇りと笑顔あふれる表情で、次々に駆けつけたライダーは100人を超えた。雨の中を駆け抜けてきた、ベテランの猛者たちに近づいている連中だ。逞しい若者たちに、バイクのよさを語り続けたおっさんは、完全燃焼したのだった。

僕の隣にいるのが、25個も年下のプロライダー、カワサキの看板を背負って走る渡辺一樹選手だ。参加者と同年代のプロライダーということで、ゲスト出演してもらっている。左右はカワサキのレースクイーンでカゼギャルと呼んでいる
僕の隣にいるのが、25も年下のプロライダー、カワサキの看板を背負って走る渡辺一樹選手だ。参加者と同年代ということで、イベントにゲスト出演してもらっている。左右はカワサキのレースクイーンで、かわいいかわいいカゼギャル!!

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2件のコメント

  1. 若いって実に良い!
    若さを楽しんで欲しい。
    そう願うおっさんです。

    • 同感です。めいっぱい遊んだ経験は今に繋がってますよね。

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