昨日は1年でもっとも昼間の長い日、夏至だった。夏に至ったと書くこの日は、夏生まれでこの季節を愛する僕としてなんともうれしく感じる日で、毎年ワクワクしながら迎えるのだが、梅雨まっただ中でなかなか晴天に恵まれない。昨日も残念ながらスカッと晴れず、長い昼間を満喫とはいかなかった。
酒呑みにとっては、この時期は夕暮れが遅いのがいい。仕事上でのお付き合いとなると、集合時間は18時と18時半、19時のいずれかでほぼ決まる。18時に集合となればまだまだ明るくて、気分よくビールがすすむ。痛風にビビっている僕だから、普段は中ジョッキ1杯で焼酎に変えるのだが、明るいとついついビールをおかわりをしてしまう。
「普段は発泡酒だよ。やっぱり本物はうまい」なんてセリフをよく聞いたものだが、最近では「第3のビールだよ」となる。その第3のビールをめぐってサッポロが116億円の追加納税なんてニュースが舞い込んでビックリさせられたが、高い税金とのいたちごっこは市場を変える。発泡酒が出たのをリアルタイムで迎え入れた僕ら世代にとって、あの値段は衝撃だった。あまりうまくはないが、なんといっても安かった。その後どんどんテイストもよくなり、第3のビールまで生み出したメーカーの努力はすばらしい。それなのに116億とはなんとも気の毒に感じてしまう気持ちもある。
僕らの親父が呑んでいた頃のビールはまだまだ種類が乏しく、キリンラガーが圧倒的なシェアだった。ラガーなんて呼び方もしなかったほどのスタンダードだったところ、ちょうどビールを呑み始めた前後に新種が次々に出るようになった。そしてドライ戦争が起こったのは、飲酒人生にもっとも勢いのある20代前半だ。アサヒのスーパードライは酒屋で手に入らないほどの人気となり、他のメーカーのドライを呑みながら「やっぱりアサヒがいいな」なんてろくに味もわからずほざいていた。その後ビールの品種は飛躍的に増え、年齢とともに味を吟味して呑むようになった。そうして僕が行きついたのはサッポロで、ちょっと贅沢だがエビスと黒ラベル好んで飲んでいる。飲食店でごく稀に見かけるサッポロラガーも大好きで、すっかりサッポロ党になった(箱根駅伝の影響も大きいかもしれない)。サッポロ以外ではキリンのハートランドとサントリーのプレミアムじゃないモルツを好んでいて、この5銘柄以外のビールだと機嫌が悪くなる昨今の僕だ。
銘柄もさることながら、僕がもっともこだわっているのは瓶だ。これが最近の酒屋ではなかなか発注困難になっていて寂しい。リターナブルはとてもよくできた仕組みだから、もっと瓶の利用を呼びかけたいところだ。それに缶よりも量あたりの単価は瓶の方が安い。発泡酒や第3のビールを頼りたくないおっさんにとっては、せめてもの節約なのだ。そしてなんといっても、瓶ビールは昭和の雰囲気を味わえるじゃないか。栓抜きで意味もなく栓を叩き、シュポっと抜いた時の心地よさったらたまらない。瓶ビールよ永遠なれ。
訂正
○ 加熱処理している本当のラガー。(昔のラガー)
× 加熱してない本当のラガー。←(これ今のマズイやつ)
昔のキリンビール。昔って、子供の頃に父が私に無理やり舐めさせた?飲ませた?時の物凄く苦くまずく感じた時の味。瓶のラガー。加熱してない本当のラガー。今はその苦さを求めてます。苦いビールがうまい!
呑まされましたね、昔は。お正月のおとそなんか呑まねばならぬでしたから。その後にもらえるお年玉のために頑張りました。
カッチョ良いのは、間違いなく瓶ビール。
それを自分でコップに注ぐのがサイコーに良い。
夏の縁側でもバーカウンターでも、どこでもこのスタイルがカッチョ良いのだ。
缶ビールと違って瓶はサッポロ黒ラベルかキリンラガーと決めている。
味もあるけど、とにかくこの2つが様になると思い込んでいるのだ。( ̄▽ ̄)
いいですよね、縁側の瓶ビール。僕は団地住まいだから、ベランダにテーブルとイスをおいてあります。