昭和40年男と犬猫。

子育てが一段落したからペットでも飼うかという話を、同世代の連中からよく聞く。そして多くの初心者が犬か猫かで悩む。いや、インコだって蛇だってイグアナだって立派なペットで、その選択ももちろんあるだろうが、犬猫は圧倒的な人気を誇り、書店には雑誌や書籍が多く並んでいる。

10歳を超えた我が家の犬っころは雑種
10歳を超えた我が家の犬っころは雑種

幼少の頃は犬も猫も街をうろついていた。犬に追い回された記憶を持つタメ年男たちも少なくないだろう。僕も噛まれた記憶があり、犬はどうにも苦手意識があった。その僕がコイツを飼ってもう10年以上が過ぎた。さらに我が家には12歳を超えた猫もいて、ワンニャン生活を送っているのだ。その経験からペットを検討しているタメ年たちに、今日はささやかなアドバイスをさせていただこう。

かまってやる時間が少なそうなら猫がいい。猫は意志が強くて、いい意味でワガママだ。ゴロニャンとすり寄ってきたかと思うと「ふん、おまえなんか知らねえ」という態度にもすぐ変わる。そんな変貌ぶりもカワイイのが猫で、深い安らぎをくれるのだ。ごく稀にだが、ひとたび怒り出すと手が付けられなくなり、我が家の猫は番長と呼ばれ恐れられていた時期がある。最近は歳のせいかすっかりおとなしくなり、安らぎだけの存在になった。

一方犬は、かまってやらないとひどい育ち方になるから、覚悟を持って飼っていただきたい。と、僕が偉そうに言うと家人に怒られそうだが、懸命にかまっていたからこそ無駄に吠えることなく、さまざまな場面で人様に迷惑をかけない存在になった。犬種にもよるそうなのだが、聞き分けのいいタイプの犬だとしても、猫に比べたらしつけの重要度は高い。逆にそれに失敗してワガママ放題でどうしようもなくなってしまった犬に困り果てている飼い主が、僕のまわりには少なくない。無駄吠えによってご近所に多大なる迷惑をかけてしまい、肩身のせまいどころか関係まで悪化することも残念ながらよく聞く話で、手間をかけられることと、辛抱強くしつける自信がある方でなければ安易に手を出さない方がいいだろう。

先日呑んでいる席で、10年以上飼っていた犬が死んだというヤツが「飼ったことがない人には絶対にわからない感情だろうが、家族だった」と言っていた。深く頷いた僕で、なくてはならない存在になっている。もちろん我が家では、ちょっと先輩の猫もかけがいのない存在だ。だがコイツはしつけといったらトイレくらいで、ホントに手がかからずご近所迷惑にもなっていない。ちょっと偉そうで恐縮ながら、そろそろペットと考えている方はまずここから検討に入るといいだろう。

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2件のコメント

  1. わが家も昨年からネコが家族に加わりました。
    共働きなので、やはり犬はかまってやれないことから。
    ツンデレのネコに癒されています。
    ただ真夜中の大運動会には弱りましたが。
    いまは少し落ち着いたかな。

    • 我が家の猫もかつては大運動会をしていたのを思い出しました。懐かしい。13歳になる老猫は最近ほとんど動かなくなってます。

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