僕が会長を務めている団体『Love the Earth』が、来週末に兵庫県の豊岡で海岸清掃のイベントを開催する。つい先日環境省から表彰を受け、天下国家から認められて初の開催になる。
ウチの会社はバイク雑誌に強く、業界になにかの恩返しをせねばと常々考えていた。そこで、バイクに乗ることで地球環境にインパクトを与えてしまう。それを趣味で楽しませてもらっているのだから、その分くらいの恩返しをしよう。そんな地球愛護の気持ちを持ってバイクに乗ろうじゃないかと、バイク雑誌を通じて呼びかけ始めたのが、2002年の秋のことだった。翌年の秋に、団体にとって象徴的なイベントとして立ち上げたのが『ラブ・ジ・アース ミーティング』である。ライダーが集まって海岸清掃をしようとの呼びかけで、極めて単純明快なイベントである。だが、コイツの初回開催は困難を極めた。
海岸清掃イベントは、ただゴミを集めればいいってもんじゃない。その処理には自治体の協力が不可欠であり、バイクの悪いイメージが足を引っ張るのだ。海岸清掃イベントそのものは大歓迎でも、ライダーがたくさん来るのはマズイという見解の自治体ばかりだった。いくつもの自治体に断られ続けたのだが、興味を持ってくれたある自治体があった。静岡県の現在は合併で牧之原市となっているが、当時は相良町の役所の方がおもしろいと動いてくれたのである。以来、彼は静岡県でイベントを開催するためたびに、惜しみない協力で助けてくれる。このイベントを通じての友である。先日受賞できたのは、地域の方々と一緒に行なっているイベントだということが最大の評価ポイントで、彼が第1回目に築いてくれたのだから、恩人でもある。
このイベントはバイク乗りに限ったものでない。地元の方々はもちろん、家族連れで来て子供たちに環境のことに目覚めさせようなんて方も多くいる。そしてうれしいことに、昭和40年男の読者さんもちらほら参加してくれているのだ。マイクパフォーマンスしているバカモノが僕ですから、どうぞ気軽に声をかけてくださいね。待ってます。